ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『グレイヴディッガー』 スーパー・ノンストップ・サスペンス
d0018433_17294765.jpg著者:高野和明 
書名:グレイヴディッガー
発行:講談社(文庫)
ハラハラ度:★★★★★

『13階段』で江戸川乱歩賞を受賞した高野氏によるサスペンス小説。

32歳の悪党、八神俊彦は今までの罪滅ぼしにと骨髄ドナーに登録し、入院する予定になっていた。その彼の前で、中世の魔女狩りを真似た殺人事件が起きた。見知らぬ男たちに追われることになった八神は、入院予定の病院を目指して東京の北から南へと必死で逃げる。一方、猟奇的殺人事件は連続し、被害者は全員、別の事件の目撃者だったことが判明する。謎の男たち、警察、そして殺人鬼の3者に追われる八神は、果たして逃げ切ってドナーの役目を果たせるのか?

『13階段』も面白かったですが、個人的にはこちらの方が出来がいいと思います。

主人公八神の逃走劇が半端でない迫力で、船・車・線路・川・雑踏・モノレールと目まぐるしく舞台が変わり、映画のような印象です。中世の魔女狩りの方法を模した殺人事件と殺人鬼:墓掘り人の不気味さが秀逸です。またその正体も意外性があり、背後に隠れた真相も興味深いものでした。骨髄移植や警察内部の問題をからめた構成も上手いと思いました。

最後の巨悪の末路はご愛嬌ですが、OKでしょう。

解説を読むと、墓掘り人伝承と逃走路のロケ取材の件で驚きました。
なかなか読むのを中断できない作品でした。
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by bibliophage | 2005-07-03 17:34 | ミステリ-
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