ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『NHKにようこそ』 ひきこもり文学の誕生
d0018433_6591973.jpg著者:滝本竜彦 
書名:NHKにようこそ
発行:角川書店(文庫)
妄想度:★★★★☆

ひきこもりから大学を中退した滝本氏が、その生活を元に書いた(?)ユニークな青春小説。

三流大学を中退した俺、佐藤はひきこもり歴4年のプロである。ある日、合法のクスリでトリップしていた俺は気づいた。これはNHKの陰謀であると。そんな俺の前に、宗教勧誘の岬ちゃんとロリコンオタクの山崎が現れる。岬ちゃんの計画とは?山崎と俺はひきこもりを脱出できるのか?

佐藤の壮絶なひきこもり生活と、クスリでのトリップの時の感覚の描写がとてもリアルで、後書きで著者が言うように、やはりこれは実体験に基づいて書かれているようです。
山崎が徐々に壊れていく様子も面白いです。
岬ちゃんが佐藤に近づく理由というのが、なかなかこれも悲しいものでした。

馬鹿馬鹿しい展開の中に、時々ふと人生の真実のようなものが浮かんでくる、そんな不思議な小説だと思います。
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by bibliophage | 2005-07-12 07:00 | その他小説
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