ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『タイムスリップ森鴎外』 馬鹿馬鹿しい!…しかし、面白い
d0018433_2053716.jpg著者:鯨統一郎 
書名:タイムスリップ森鴎外
発行:講談社(文庫)
くだらな面白度:★★★★☆

バカミスで有名な覆面作家、鯨氏によるタイムスリップ・ミステリー。

毒を盛られているのか、日に日に衰弱していく森鴎外。渋谷の道玄坂を歩いていた彼は、誰かに押されて転落し、そのまま現代の日本へタイムスリップしてしまう。女子高生に助けられ、徐々に新生活に慣れた鴎外は、自分を殺そうとした犯人をつきとめようとする。

一番の見所はやはり、ギャップに戸惑う鴎外と、それからの変身振りでしょう。女子高生に「モリリン」と呼ばれ、髪を染めて、ラップを歌う鴎外。なかなか笑えます。そこに国文学のトリビアを織りまぜて話が進むので飽きません。
鴎外を含め、17人もの殺人を計画した有名人は誰なのか?こじつけがメチャクチャ馬鹿馬鹿しいのですが、面白いので許します。

時間の経過につれて歴史が変わり、鴎外の作品が徐々に無くなっていくというSF設定も興味深いところでした。

以前の作品で『とんち探偵・一休さん 金閣寺に密室(ひそかむろ)』というのがありますが、これを「ひそかむろ」と読ませるところに鯨氏の諧謔のセンスを強く感じます。
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by bibliophage | 2005-07-27 20:53 | ミステリ-
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