ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『クライマーズ・ハイ』 日航機事故から20年
d0018433_7274336.jpg著者:横山秀夫 
書名:クライマーズ・ハイ
発行:文芸春秋
リーダーズ・ハイ度:★★★☆☆

元新聞記者横山氏による、1985年日航機事故に遭遇した地方紙の記者たちの物語。

群馬の地方紙北関東新聞の記者悠木は、会社の山仲間である安西と谷川岳の難所衝立岩に登る予定だった。しかし、約束のまさにその日、日航ジャンボ機が群馬の御巣鷹山に墜落するという事故が起きた。全権キャップを命じられた悠木は山をあきらめ、連合赤軍以来のこの大ニュースの報道に全精力を注ぐ。

1. 日航機の大事故からちょうど20年がたち、ニュースバリューがある。
2. トラキチさんの横山秀夫My Best 3 投票で現在1位である。
という2つの理由で読んでみました。

気に入った点
・ 全編緊張しっぱなしのノンストップ・ストーリーの筆力は、さすが横山氏。
・ 新聞社の仕事内容について興味深く読めました。特に予定紙面が急に変わったりすることや、締め切りをめぐる攻防など。
・ 組織内部の派閥や手柄争い、足の引っ張り合いなどの駆け引きに見所がありました。
ちょっと引っかかった点
・ 悠木の記者としての能力です。クライマックスでの決断力や個人的な感情からの投書の扱いなど。(後者は設定が無理と思います。)
・ 横山作品のヒューマニズムが苦手。
・ 警察小説に比べるとどうしても事件へのかかわり方が間接的になる(当然のことですが…)。
・ クライマーズ・ハイの感覚が得られなかった。

ということで、すばらしい小説だと思いますが、My Best 3には入らない予定(それだけ全体の作品のレベルが高いということだと思います)。
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by bibliophage | 2005-08-15 07:38 | その他小説
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