ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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追悼 『噂の真相』
d0018433_7565787.jpg著者:岡留安則
書名:『噂の真相』25年戦記
発行:集英社
購入動機:書評
硬派度:★★★★★

1979年から2004年3月まで25年間、スキャンダリズムを追及してきた雑誌『噂の真相』。その編集長だった岡留安則氏による手記。

いや~、こんなに骨のある人物だとは知りませんでした。定期購読していればよかったと悔やまれます。
「硬派スキャンダリズムとヒューマンインタレストの二本立てによる編集」というのはちょっとカッコ良すぎますが、権力者に立ち向かう岡留氏の姿勢はひしひしと伝わってきます。やっぱりジャーナリズムはやや左よりで、体制にチェック機構として働くのが本道と思いました。

『噂の真相』が関係したものとして、ハウス食品脅迫事件(報道協定破り)、ロス疑惑事件(三浦和義氏を擁護)、筒井康隆断筆宣言、東京地検特捜部による名誉毀損罪での起訴(最近岡留氏の有罪が確定、宗像特捜部長へのスキャンダル報復)、北朝鮮拉致被害者報道(救う会への批判)、などがあり反骨的に一般報道の逆へ逆へと攻め込んでいます。

最も面白かったのは森元総理の売春検挙歴報道でした。学生時代のことではあるものの、ホントだったんですね~。岡留氏のすごい所は森氏の前歴カードの指紋まで入手した上で、誌上で森氏の実際の指紋(サイン入り手形など)を募集して、それが一致することも示したことです。「ハンニバル」のレクター博士みたいですね。

その森氏の怨念が、個人情報保護法への流れを生み、結果として『噂の真相』の休刊の理由の一つとなったのは皮肉ですが、とても残念なことです。右翼の編集部乱入による流血事件も休刊のもう一つの理由でした。

いつの日か、また『噂の真相』が復活するのを祈りながら、とりあえず週刊文春でも読むことにします。
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by bibliophage | 2005-04-10 08:11 | 新書
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