ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『ショートショートの世界』 ショートショートの丁寧な入門書
d0018433_23431152.jpg著者:高井信 
書名:ショートショートの世界
発行:集英社
親切度:★★★★☆

ショートショートを得意とするSF作家、高井氏によるその歴史・書き方。

「そんなわけで、私は、ショートショートは「約20枚以下のアイデア・ストーリー」と定義したのです。(第1章より)」


第1章で「定義」について。小林信彦のエッセイ(1960年)に、最も重要な三要素として、完全なプロット・新鮮なアイデア・意外な結末、が挙げられている、とのこと。なるほど~。
第2章「歴史」では、サキ、O・ヘンリーからフランスの「コント」、アメリカの「ユーモア・スケッチ」を経て、サマセット・モームが「コスモポリタン」誌に書いたのがショートショートの誕生とされています。日本の元祖は城昌幸という人だが、1957年にデビューした星新一が「神様」であること。続いて都築道夫、阿刀田高、多くのSF作家たちがブームを作ったものの、1990年代から急速に衰退していったこと、などが書かれています。
d0018433_23433516.jpg発表の場として現在残っているのは「小説現代」のコンテストだけ、というのは悲しいことです。
星新一の作品をマンガにした←『午後の恐竜』(秋田書店)が紹介されていましたが、これは大変面白かった記憶があります。
第3章「書き方」。アイデア発生のパターンとして、①「もし~だったら」、②日常に感じた違和感、③異なる知識の組み合わせetcがあげられ、具体例が示されます。

全体に読みやすくてためになる本ですが、「歴史」の部分がちょっと長く感じました。もっと実際の作品の内容について知りたいところですが、それを書くのはやはりタブーなのでしょう。
多くのアンソロジーも紹介されていたので、読んでみたいと思います。
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by bibliophage | 2005-09-28 23:48 | 新書
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