ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『今昔物語』 まさにピッタリの絵柄
d0018433_037882.jpgd0018433_0372028.jpg著者:水木しげる 
書名:今昔物語(上・下)
発行:中央公論社
摩訶不思議度:★★★★★

マンガ日本の古典シリーズの8,9巻。「ゲゲゲの鬼太郎」の水木氏が今昔物語の不思議な世界を描きます。

(上巻)
入れ代わった魂・産女(うぶめ)・妻の恨み・色事師平中・霊鬼・大江山の悪夢・老医師の恋・かぶら男・赤鼻の僧・酒泉郷・堂の主
(下巻)
ねずみ太夫安倍晴明・稲荷詣で・幻術・妻への土産物・水の精・墓穴・引出物・外術使い・寸白男・生霊・蛇淫

物の怪の話が多く、水木氏のおどろおどろしいタッチと抜群に相性が良い感じです。
芥川龍之介もとりあげたもの(「鼻」)など、どこかで聞いたことのある話もいくつかあります。
好きになった女性の排泄物にまで恋焦がれる「平中」や、帝の后に横恋慕した僧が死して鬼になり思いを遂げる「霊鬼」は人間の情念の深さを描き、
税を納めない男が大嫌いなネコと小部屋に閉じ込められる「ねずみ太夫」や「かぶら男」はユーモアが効いています。

特に気に入ったのは「晴明」とサナダ虫が人に生まれ変わった「寸白男」でした。おかげで遅まきながら夢枕獏 『陰陽師』 を読んでみようと思いました。
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by bibliophage | 2005-11-09 00:50 | 漫画
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