ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『弁頭屋』 久しぶりの猟奇+幻想小説
d0018433_2282336.jpg著者:遠藤徹 
書名:弁頭屋
発行:角川書店
異形度:★★★★☆

あのホラー小説大賞 『姉飼』 の遠藤氏による生理的恐怖短編集。

1.「弁頭屋」いつも校門まで弁当を売りにくる美人の双子。その弁当の特徴は…。
2.「赤ヒ月」体育館の裏で高槻先生が男子生徒を食べていた。
3.「カデンツァ」妻の恋人は炊飯ジャー。
4.「壊れた少女を拾ったので」死にかけたペットの放置場に少女は座っていました。
5.「桃色遊戯」ピンク色のダニが世界中を覆い始めた。


「食べる」ということに焦点を当てて、その陰の面を抽出したような話が多いです。1.2.や4.など。食事前に読むのは避けたいところですねw。
1.2.はありふれた日常の光景の中に、突然非日常の世界が入ってきていて当たり前のように存在しているという構成が不気味でした。
4.に出てくる「セミのジャム」というのは最高に気持ち悪かった。
3.はぶっ飛び過ぎる設定なのに、読んでいるうちに普通の恋愛小説のように思えるのが不思議でした。
この中では、やはり表題作の1.が最も面白いと思いました。

この人の作品は内容は猟奇的ですが、文章はうまくて読みやすいと思います。
長編の構想を練って、現代の夢野久作を目指してもらいたいものです。
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by bibliophage | 2005-11-10 02:32 | その他小説
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