ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『陰陽師』 安倍晴明:遅ればせながらMy Boom
d0018433_2227832.jpg著者:夢枕漠 
書名:陰陽師
発行:文芸春秋(文庫)
魑魅魍魎度:★★★★☆

伝奇小説の巨匠、夢枕氏の人気シリーズ。映画化、ドラマ化、漫画化されています。

漫画「今昔物語」を読んで以来、遅まきながら安倍晴明に興味を持ちました。

目次:1.玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること、2.梔子(くちなし)の女、3.黒川主、4.蟇(ひき)、5.鬼のみちゆき、6.白比丘尼


1. の最初は今昔物語のまんまで、若年の晴明が鬼を見た話、法師が晴明を試した話、蛙を葉っぱで殺した話、が出てきます。
その後に源博雅を晴明の親友として登場させたのが、夢枕氏一流の想像力の技であり、このシリーズが人気を博した理由の一つです。作者のいうようにワトソン役ですね。
2. はただのダジャレでイマイチですが、それ以外の話は鬼(化け物)の恐さとスプラッターの不気味さと晴明の術によるカタルシスがない交ぜになっていて独特の魅力にあふれています。個人的にはもう少し式神(晴明が操る鬼神)を自由自在に使って欲しいと思います。
d0018433_22272423.jpg野村萬斎主演の映画もレンタルして見ました。映画では蛙の代わりに蝶を葉っぱで切るエピソードに代え、6.の「白比丘尼」を小泉今日子扮する青音という女性に変形し、5.で出てきた帝の寵愛を受けた女の化身をシリーズ続編の「生成り姫」と合成(?)して登場させていました。(あの「生成り」の顔はちょっと…)。とにかく、映画化に当たって色々と工夫がなされていることがわかります。

残念なのは映画ではおどろおどろしさが足りないこと。スプラッターはちょっとマズイとの判断でしょうね。

岡野玲子さんの漫画も読んでみたいと思います。
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by bibliophage | 2005-11-13 22:35 | その他小説
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