ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『陰陽師 飛天の巻』 心地よきワンパターン
d0018433_1275567.jpg著者:夢枕漠 
書名:陰陽師 飛天の巻
発行:文芸春秋(文庫)
キャラクター造形度:★★★★☆

夢枕氏の人気シリーズ第二段。

1.天邪気、2.下衆法師、3.陀羅尼仙、
4.露と答へて、5.鬼小町、
6.桃薗の柱の穴より児の手の招くこと、
7.源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと


だいたい以下のようなパターンで話が進行します。

博雅が一人で晴明の屋敷を訪れる→季節に合った庭の草花の描写→女の式神が出迎える。博雅からかわれる→縁側で晴明と博雅酒を酌み交わす→呪(しゅ)の話か音楽の話をする→「今日は何の用で来たのか?」と晴明が尋ねる→用件(どこかの屋敷で奇怪なことが起きる、ある人が変なものに憑かれているetc)を博雅が伝え、「お前の方面の話だから…」と言う→晴明承諾し、「ゆこう」「ゆこう」と二人で出かける……(事件解決する)…。

風景描写はとても細密で、「針よりも細く、絹糸よりも柔らかな雨が音もなく注いでいた」などと書かれます。
独特の副詞が出てきて、「ゆるゆると行く、ほろほろと酒を飲み干す」など。
「痛い」と「ああっ」が「あなや」と表現されます。
鬼が醜い正体を現したり、人を食ったりする場面は流石に上手くて気味が悪いです。
晴明と博雅の友好が何やらゲイっぽく感じられるのですが、まあ気にしないということで。

ワンパターンなのですが、キャラが立っているというのか、鬼退治のカタルシスが痛快なせいか、つられて読んでしまいます。十津川警部とか浅見光彦にはまるのと似たようなものなのかも知れません。
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by bibliophage | 2005-11-19 01:30 | その他小説
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