ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『夢と欲望のコスメ戦争』 ドロドロした業界の「ナチュラル」な解説
d0018433_2212668.jpg著者:三田村蕗子
書名:夢と欲望のコスメ戦争
発行:新潮社
購入動機: 書店で目について
ツッコミ度:★★★☆☆

女性の夢と欲望が渦巻く化粧品ビジネス(=コスメ戦争)の歴史と現状をまとめた本。

この本を読むと、化粧品のトレンドの移り変わりが実感されます。
高度成長時代にもてはやされた小麦色の日焼けが、その後は日焼け防止→美白と変わっていく。口紅も色だけでなく、落ちにくさが追求され、その後はふっくらした唇というように方向を変えている。

また、ランコムによってはマスカラブームに火が付き、目力(めぢから)なるコトバが作られ、女性のナチュラル志向を見抜いて売れたクリニーク、「敏感肌」の女性の心をつかんで大躍進したDHCとファンケルなど、化粧品の流行とともに企業の盛衰がわかりやすく書かれています。

非常にシンプルで読みやすいのですが、ちょっと踏み込みが弱い感じです。ガングロがなぜ突然現れたかとか、化粧品の中身の原価率(5-10%)についてのこととか、こちらが詳しく知りたいことが通り一遍な印象を受けます。美容ジャーナリストと化粧品会社の駆け引きについても、もっと具体的な話が欲しい。林真理子「コスメティック」を読むと、もっとドロドロしているようだし…。d0018433_2222194.jpg 

とは言え、「週刊誌が化粧品会社のスキャンダル(DHCなど)をいくら流しても影響は低い、それは化粧品に対して女性が持つわくわく感を理解できない男性の論理によるからだ」という指摘は鋭く、考えさせられました。そういう意味では男性は読んでみるべき本かもしれません。
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by bibliophage | 2005-04-16 22:07 | 新書
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