ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『誰のための綾織』 Part1 本格の最果て
d0018433_21372671.jpg著者:飛鳥部勝則 
書名:誰のための綾織
発行:原書房
本格度:★★☆☆☆

盗作騒ぎで絶版になったので図書館で借りました。

編集者が作家の飛鳥部と話をしている。そこから教え子の書いた作品「蛭女」の話に入っていく…。
「私(鹿取モネ)は高校の友人(由香里、智子)や教師とともに誘拐され、小島に連れてこられた。その島には、以前自殺した同級生(瞳)の父親と兄がいた。そして連続殺人が起きるが、犯人はいったい誰なのか?」

最初の会話の部分でミステリーの禁じ手の話になり、それが伏線?にもなっています。
それにしても、ここまでやらないと新味がでないとなると、本格も行き着くところまで行ってしまったのだなあ、と思います。

作中作の「蛭女」は、おどろおどろしさやスプラッター部分に見るべき点があり、また飛鳥部氏の文章は非常に読みやすいと思いました。

しかし、このオチは大概の読者が「何じゃそりゃ」と思うでしょうし、ひょっとすると壁に投げつける人もいるかもしれません。最初から最後までミスリードとも言え、カタルシスは得られないのではないかと危惧します。

ちなみに「綾織」は「文章を紡ぐ」の意味で、タイトルも伏線の一環と考えられます。

なお盗作疑惑の部分はあらすじと密接には関係しません。それに関してはPart2で。
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by bibliophage | 2005-12-11 21:41 | ミステリ-
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