ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『扉は閉ざされたまま』 新しい探偵小説の形
d0018433_9331150.jpg著者:石持浅海 
書名:扉は閉ざされたまま
発行:祥伝社
緊迫度:★★★★★

このミステリーがすごい2006年版、第2位!

大学のサークルの同窓会が成城のペンションで開かれた。集まったのは、伏見、新山、安東、石丸の男4人と五月、礼子、優佳の女3人。盛り上がった会の最中に、密室殺人が起きる。完璧と思われた計画だったが、扉について呈された疑問から歯車が狂い始める。

これは面白い。「このミス」2位納得です。
同1位の 『容疑者Xの献身』 と同じく倒叙形式で、探偵役が犯人を論理的に追い込んでいきます。手に汗握る心理的攻防戦が、二人の間で繰り広げられます。
三人称と犯人の一人称を交互する文体が、緊迫感を盛り上げて、ページをめくらせます。その結果、犯人に感情移入するという不思議なことになってしまいます。

動機については少しナイーブだと思いましたが、それを気にさせない展開の見事さでした。
ラストの閉め方もユニークだと思いました。
新しいテイストの探偵小説の誕生という感じです。
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by bibliophage | 2005-12-21 09:36 | ミステリ-
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