ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『ぬしさまへ』 妖怪捕り物帖
d0018433_1382424.jpg著者:畠中恵 
書名:ぬしさまへ
発行:新潮社(文庫)
軽妙度:★★★★☆

第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞『しゃばけ』の続編。

江戸の回船問屋長崎屋の若だんな一太郎は気が優しくて病気がち。でも、祖母のぎんが三千年生きた妖(あやかし)だったせいで、若だんなの周りには、手代の佐助・仁吉をはじめとして、世話をしてくれる妖がたくさん集まっている。先ほどあった火事の折に、小間物商の娘が殺された。妖たちの助けを借りて、一太郎は事件の犯人を捜す。

主人公が病弱で、それを妖怪たちが助けるという不思議な設定です。
 1. ぬしさまへ  2. 栄吉の菓子  3. 空のビードロ
 4. 四布の布団 5. 仁吉の思い人 6. 虹を見し事

以上の6つの短編で、一太郎が車椅子探偵で、妖たちがその手下のパターンが多いです。
いずれもよく考えられた筋書きで、江戸情緒も、人情もあり、ミステリー仕立てになっています。このなかでは、5.が一番気に入りました。

ちょっと若だんなのインパクトが弱いのと、妖たちが物事をさっさと調べてしまうので、最初は話が軽量級な感じがします。読み進んでキャラに慣れてくると、それが軽妙に思われて、なかなか味わい深く感じられました。

藤田香織氏による解説がツボを押さえた内容で、漫画の『百鬼夜行抄』との設定の類似性など、いろいろとよくわかりました。

文庫の帯についているマークを切り取って「鳴家(やなり=小型の妖怪)てぬぐい」プレゼントに応募してみました。
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by bibliophage | 2006-01-13 01:45 | その他小説
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