ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『バスジャック』 異次元のインパクト
d0018433_0543826.jpg著者:三崎亜記 
書名:バスジャック
発行:集英社
笑劇度:★★★★★

『となり町戦争』で第17回小説すばる新人賞を受賞した三崎氏の2作目。

・ある日、私は町内会のオバサンに「2階扉をつけるように」と注意された。「町内でお宅だけがついていない」とのことである。(「2階扉をつけてください」
・最近「バスジャック」がブームになっており、今、私もそのさなかにいる。(「バスジャック」
・私は動物園に仕事にやってきた。その内容は珍しい動物の展示である。(「動物園」

先週の週刊文春で藤田香織氏が絶賛していたので、迷わず読みました。
結果、面白くてびっくりしました。

上記3編に、「しあわせな光」「二人の記憶」「雨降る夜に」「送りの夏」を加えた計7つの短編集。
どれも発想が斬新で、若干日常を逸脱しているところがポイントです。
風景描写も細やかだし、文章も素晴らしい。

私は特に上記3編が気に入りました。これらはすべてユーモアが密度高く詰め込まれていて、おもわず吹き出したりニヤニヤしたりしてしまいました。
「バスジャック」を読んでいると、この人は筒井康隆を継げるのではないかと感じたりもしました。
と思うと、雰囲気のあるショートショートがあるし、恋愛や死を取り上げた話があるしで、実に多彩な作家だと思いました。

これは、いきなり前回の直木賞にノミネートされたのもうなずけます。
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by bibliophage | 2006-01-17 00:51 | その他小説
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