ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『踊るマハーバーラタ』 愛と牛と大戦争
d0018433_072388.jpg著者:山際素男 
書名:踊るマハーバーラタ 愚かで愛しい物語
発行:光文社
ハチャメチャ度:★★★★★

世界最大の叙事詩「マハーバーラタ」の中の逸話を紹介した本。

「『マハーバーラタ』は戦闘場面、宗教談義、フォークロア(民間伝承)的世界に分かれている。…筆者にはフォークロア的世界に現れてくるエピソードが最も面白く興味深い。(あとがきより)」

世界史の授業で名前を覚えただけのインド古代叙事詩でしたが、この本を読んでその面白さに驚きました。以下の8つの話がピックアップされ、軽妙な抄訳で語られます。

第1話:シャクンタラー物語…王は森で絶世の美女(シャクンタラー)と出会い結ばれる。後に彼女は約束のことばを信じて宮殿を訪れたが…。
第2話:創造神もお手上げ…聖人の美人妻に恋したインドラ神。夫の留守中に妻の貞操を守る任務を与えられた弟子がとった方法とは?
第3話:王妃ダマヤンティーの冒険…賭博好きがたたって国を追われたナラ王とその妻ダマヤンティー。彼女ははぐれてしまった夫をさがしてさまよう。
第4話:性の化身…旅行中の若いバラモン僧は泊まった家の老女に誘惑される。実は彼女は性の化身であった。
第5話:核兵器で終結…マハーバーラタ大戦争は同族、骨肉争う戦いとなった。遂に最終兵器ブラフマシラスが使われて…。
第6話:秀鷹とジャッカル…幼い息子を亡くして悲しむ家族。秀鷹とジャッカルは変装してこの悲しみに付け入ろうとする。
第7話:最上の贈物…ヒンズー教徒にとってなぜ牛があれほど大切なのか。その由来。
第8話:ヒンズー教徒が怖がったナーガ族…蛇に例えられた先住のナーガ族。最強の鳥王ガルダの力と蛇供犠祭で絶滅の危機に陥るナーガ族だったが…。

凄い美女に神がメロメロになって誘惑の手を伸ばしたり、けた違いのハルマゲドンの戦いが繰り広げられたり、とにかく奇想天外で収拾がつかない面白さです。
インド文明の奥深さに触れることのできる新書でした。
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by bibliophage | 2006-01-26 00:08 | 新書
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