ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『銀齢の果て』 「バトル・ロワイヤル」老人版
d0018433_1122716.jpg著者:筒井康隆 
書名:銀齢の果て
発行:新潮社
阿鼻叫喚度:★★★★☆

筒井氏18番のスラップスティック。

和菓子屋のご隠居宇谷九一郎(77歳)は、囲碁仲間である正宗忠蔵(78歳)を射殺した。宮脇町5丁目が、厚生労働省による老年人口抑制のための「シルバー・バトル」地域に指定されたからだ。70歳以上で生き残れるのは1人だけ。壮絶なサバイバル・レースが始まった。

わはは。
高齢者問題と高見広春「バトルロワイヤル」を混ぜ合わせてドタバタ小説にするというアイデアが面白いです。

展開が単調になりがちなところを、さすがにいろいろなバリエーションを屈指して話を進めていきます。マンホールに隠れる元コビトプロレスのレスラーとか、猟友会のメンバーの野山をかけめぐる銃撃戦とか、エロ神父が処刑されるとか…。

期日があと二日に迫ると、もう町内は大混乱。焼き討ちはされるわ、動物はかり出されるわ、この辺りが最高に可笑しい。電車の中で読んでいると吹き出してしまって困りました。

こんな、反社会的でブラックな話は筒井氏でないと書けないですね。いやあ、楽しませてもらいました。
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by bibliophage | 2006-02-04 11:05 | その他小説
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