ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『丑三つ時から夜明けまで』 ゴーストバスター・ミステリー
d0018433_028636.jpg著者:大倉崇裕 
書名:丑三つ時から夜明けまで
発行:光文社
本格度:★★★☆☆

このミス2002、2004にランクインした大倉氏の変化球的ミステリー。

「幽霊は一種のエネルギー体である。…どんな厳重に警備された所でも…入っていける。幽霊の手にかかれば、どの様な不可能犯罪も簡単に犯せてしまう。(本文より)」

いや、アイデアは面白いんですけど…。
5つの短編とも、出だしは本格風の殺人事件が発生。
密室犯罪で解決法がなくて、じゃあ犯人は幽霊だということになり県警捜査五課が召集される。五課の面々は、黒ずくめの警部補に加え、白装束、怪僧、人形を抱いた少女など、霊的能力を持つ異様な人物ばかり。
その後、捜査一課と五課が言い争ってトンチンカンな方向に行きそうなところを、強い霊感を持つ一課所属の主人公が、両課の板ばさみになりつつ、解決の方向に導いていくという構成です。

サクサクと読めるのですが、途中でちょっとワンパターンが辛くなってきます。幽霊の捕獲の道具が、昔の「ゴーストバスターズ」と同じような吸引機というのも古臭い感じ。あと、五課のメンバーのキャラと行動も、七種警部補以外は淡白な印象を受けました。
ただ、大幅に加筆したというだけあって、5つ目の「最後の事件」では、少し趣向が凝らされていました。

このミス2004で14位だった『七度狐』は未読ですが、読むべきなのかどうなのか…。
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by bibliophage | 2006-02-09 00:29 | ミステリ-
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