ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『陽気なギャングが地球を回す』 5月に映画が公開
d0018433_1125666.jpg著者:伊坂幸太郎 
書名:陽気なギャングが地球を回す
発行:祥伝社(文庫)
疾走度:★★★★★

伊坂氏の三作目が文庫化。

銀行強盗の四人組。人の嘘を見抜ける成瀬。演説好きで大ぼら吹きの響野。人よりも動物が大事なスリの久遠。精巧な体内時計を持つ雪子。そんな彼らが大仕事を終えた直後、別の事件に巻き込まれ、成果を横取りされてしまう。彼らはその金を取り戻せるのか?

これは面白いですねえ。
4人のキャラクターが立っていて、皮肉な会話の応酬がユーモアにあふれています。ところどころに謎が配置されて、徐々にそれが解かれていく。また伏線として出てくる変な品々、中から開けられない車やストロボなしで撮れるカメラなど、が最後に効いてくる。裏の裏を読みあう展開と最後のカタルシス感。
文句がつけられないデキの作品だと思いました。

銀行での響野のセリフ、「その通り!あなた方の現実に私たちはほんの少しだけ侵入したのです」が演劇調で最高に渋いと思いました。

同作者の『砂漠』は、読書の達人の間では高い評価を得ていましたが、私にはピンときませんでした。『魔王』辺りから失速しているのでなければいいのですが…。
それはともかく、本作の続編も出るようですし、伊坂氏の新作にはいつも注目しています。
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by bibliophage | 2006-02-25 11:08 | その他小説
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