ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『Jポップの心象風景』 こ、これは…
d0018433_82507.jpg著者:烏賀陽弘道
書名:Jポップの心象風景
発行:文芸春秋
購入動機:書店で目について
目新し度:★☆☆☆☆

久しぶりにトンデモ本、キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!! ってところでしょうか。

Jポップのトップアーティスト8組の音楽性を通して、「日本人の内的世界に関する論考(著者あとがき)」を試みた新書。

1.  桑田佳祐(サザン)…日本土着文化とアメリカン・ポップスの同居した人格
2.  松任谷由美…母性原理を肯定するシャーマン
3.  GLAY…成長の物語を与え続ける好ましいキャラクター
4.  ブルーハーツ…アニミズム的な歌詞が新宗教と似た救済をもたらす
5.  草野マサムネ(スピッツ)…孤独な自分と死を見つめる表現者
6.  浜崎あゆみ…社会を救うため自己を犠牲に戦う女兵士
7.  椎名林檎…自分の内なる母親を殺して自立する娘
8.  B’z…欧米ロックのパクリがうまい人気者

内容をまとめると、上記のようになります。いや、この分析はいいんですが、っていうかまあそれはそうでしょう、というか。これをいちいちユングの精神分析とか、日本文化とかと無理やり結びつけないで欲しい。ポイントはずしてませんか?アーティスト分析:ひどいこじつけの薀蓄=15:85なので、読んでいてイタイし、辛いし…。

例えば、ユーミンの年末年始のコンサートツアーが、「日本人が無意識にたどる信仰行動」だ、とか(初詣でのことらしいんですが…)。Glayの20万人コンサートが、「困難に挑戦」する「成人への通過儀礼」だ、とか。
また、「Jポップを買うのは99%が日本人」なのは、「日本文化の集合的無意識」のためだ、とか。違いますよ、日本語だからですよ(笑)。ユングは泣いて、河合隼雄は怒るぞ~。

この本の最大のウリは書名です。これがウマイから買ってしまいました。
著者はAERAで、アーティストとの対談を多く手がけていたので、それに基づく部分は読むべきところもあります。また、Led Zeppelinの完全コピーバンドであるシナモンについて、などのトリビア情報も見られます。

しかし、名の知れた著者にしては、フ~ム?な著作ではないでしょうか。あとがきで、「Jポップは好きでなく、海外ポピュラーが好み」としれっと書いているのも減点ですねぇ。読み方に工夫がいる本です。
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by bibliophage | 2005-04-22 08:08 | 音楽
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