ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『史記』 その1 斉の桓公から孟嘗君まで
d0018433_743230.jpg著者:横山光輝 
書名:史記 第1・2巻
発行:小学館(コミックス、My First WIDE版)
群雄割拠度:★★★★★

『三国志』で有名な横山氏が描く春秋戦国時代。全8巻。

第1巻「司馬遷」:

司馬遷が漢の武帝の怒りを買って宦官に身を落とされ、「史記」を書くに至る経緯ではじまります。時代が戻って、春秋時代。名相管仲を得て天下の覇者となった桓公。晋から逃れて諸国をさまよい、19年後に戻って即位した文公。楚の平王に父と兄を殺され、復讐の鬼となって呉に仕えた伍子胥。呉王夫差は越王句践をあと一歩まで追い詰めるものの、伍子胥の言を聞かずに命を助けます。いわゆる臥薪嘗胆の話。

第2巻「呉の滅亡」:

呉をさんざん油断させたあげく、一挙に攻め込んだ越王句践。敗れた呉王夫差は自決。その後、大国であった晋が魏・韓・趙の三国にわかれ戦国時代に入っていきます。魏と楚の二国に仕えた兵法家呉起。呉の孫武とその子孫で斉に仕えた孫濱は兵法書「孫子」で有名。法治国家秦の基礎を作った商鞅。斉に対抗して、燕・魏・韓・趙・楚で五カ国連合が作られ、楽毅将軍がこれを指揮。鶏鳴狗盗で有名な斉の公子孟嘗君。

古代中国の最大の歴史書「史記」。「まず隗よりはじめよ」「死者に鞭打つ」などの故事の由来となるエピソードが描かれ、いかに中国文明が日本に影響を与えたか、が再認識されます。
国が滅びる常として、名宰相と国王の仲が悪くなる、というパターンが数多く出てきます。王が代わって前宰相・将軍が疎んじられるケース:呉の伍子胥と夫差、楽毅将軍と燕の恵王の関係など。国が侵略されてはじめて、王が自分の処置を反省するという描かれ方が多く、(自分も武帝にひどい目にあった)司馬遷の体験に基づく歴史観なのでしょう。
とにかく、横山氏の歴史漫画は読み出すと止まりません。
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by bibliophage | 2006-03-01 07:07 | 漫画
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