ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『町長選挙』 伊良部、離島で活躍
d0018433_8191761.jpg著者:奥田英朗 
書名:町長選挙
発行:文芸春秋
傍若無人度:★★★★☆

精神科医伊良部シリーズ短編集第3弾。

<東京都に属する離れ小島、千寿島。ここでは、4年に一度の選挙が、島を二分しておこなわれていた。両陣営の間で悩む派遣公務員の良平。そこに伊良部が赴任し、特養老人ホームがからむ接待攻勢が起きて、事態はさらに混乱していくのだった。(町長選挙)>

表題作の他に、「オーナー」「アンポンマン」「カリスマ稼業」の3作を収録。
この3つはモロに実在の人物のもじり。特に前二つは某元新聞社オーナーと某元カリスマIT社長の言行そのままです。さすがにこれは作家として、どうなのか?。面白いから許しますが…。「カリスマ稼業」は女優の強迫的なダイエットの描き方がさすがに上手いなぁと感心しました。

1作目の『イン・ザ・プール』と比べると伊良部の影が薄いし、上品になったんだと思っていると「町長選挙」で大爆発。接待で食いまくるし、袖の下は受け取るし…。老人・過疎問題までからめて、これは力作です。選挙はどうなるのか、と思っていると…なるほど上手い終わり方でした。

本の表紙もとてもきれいです。
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by bibliophage | 2006-04-17 08:23 | その他小説
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