ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『リアルワールド』 女子高生の世界
d0018433_9332568.jpg著者:桐野夏生 
書名:リアルワールド
発行:集英社(文庫)
現実度:★★★★★

<高校三年のトシちゃん(十四子)の隣に住む同じ年の少年ミミズ。ある日、彼は母親を殺して逃走した。携帯や自転車を奪われたことから、ミミズの遁走を手助けするハメになったトシちゃんと三人の少女(テラウチ、ユウザン、キラリン)。その後、事件は思いがけない展開に陥っていく。>


面白かったです。
少女4人の性格・行動の描き分けから、そのバックストーリーまでとてもリアルです。会話も舞城ばりのスピード感があります。ストーリーが最後に急転しますが、その流れも納得できるものでした。

高校生の少女と少年の苦悩・リビドーなどの描写はとにかく見事でした。
が、それに比して、最後に出てくるキラリンの元カレ(大学生)の手紙って、これは何??
結末を和らげようとする配慮なのか。ここだけがひっかかりました。

巻末の斎藤環氏による桐野作品の解説は、とても参考になりました。
キーは「4人の女」か…。
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by bibliophage | 2006-04-29 09:36 | その他小説
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