ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『史記』 その2 春秋戦国の英雄~秦の天下統一
d0018433_637484.jpg著者:横山光輝 
書名:史記 第3・4巻
発行:小学館(コミックス、My First WIDE版)
権謀術策度:★★★★★

歴史漫画の巨匠横山氏が描く春秋戦国時代。

第3巻「刎頚(ふんけい)の友」:

戦国時代末、強大になった秦は他国を脅かしていた。趙の藺相如(りんしょうじょ)は廉頗(れんぱ)将軍とともに国を守る。しかし彼らが老いると、秦の白起将軍は猛攻をかけて、趙括を長平の合戦で打ち破った。
魏の范雎(はんしょ)は無実の罪で便所に放り込まれる屈辱を受ける。その後、秦で宰相の位まで上り詰め、復讐を遂げる。
戦国の4公子:(斉・孟嘗君)、趙・平原君、楚・春申君、魏・信陵君。趙の滅亡の危機に、春申君・信陵君は援軍とともに駆けつけ、秦軍を撃退した。
商人呂不韋(りょふい)は趙で人質となっていた秦の子楚に目をつけ、太子の跡継ぎにしようと画策する。子楚は秦王となり、呂不韋は丞相の座まで手に入れた。
第4巻「始皇帝」:
子楚が死んで、その子の政が秦王を継いだ。政の母は男好きで、嫪アイを寵愛した。それを知った政は嫪アイを殺し、呂不韋までも失脚させた。
王翦将軍は引退後、政に呼び戻されて楚を破る。斉が滅びた前221年、遂に天下が統一された。楚から秦に来た李斯は丞相となる。政は始皇帝となり、「焚書坑儒」をおこない阿房宮を建てた。皇帝の死後、宦官趙高が実権を握り、権力者の粛清をおこなった。しかし、陳勝が初めての農民一揆を起こし、各地で反秦の戦いが起こった。

故事成語が満載の歴史書「史記」。この2巻でも有名なことばが目白押しです。
・ 藺相如と廉頗将軍…「刎頚の友」…首をはねられてもいい間柄
・ 呂不韋の目利きの良さ…「奇貨居くべし」…大化け株は手元に
・ 平原君の食客の毛遂…「嚢中の錐」…鋭いもの(才能ある人)は突き出てくる、など。

人物として特に心に残ったのは、以下の2人でした。
・ 范雎…権力の絶頂で身を引き、余生をゆっくりと暮らした。他のほとんどの権力者は哀れな末路を取っています。
・ 信陵君…義に厚く、戦術家としても超一流。しかし、王に警戒されて最後は干されてしまいました。 

この後、「項羽と劉邦」へと続いて行きます。
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by bibliophage | 2006-05-01 06:40 | 漫画
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