ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『大山康晴の晩節』 けた違いの強さの秘密
d0018433_8262072.jpg著者:河口俊彦 
書名:大山康晴の晩節
発行:新潮社(文庫)
怪物度:★★★★★

十五世将棋名人大山氏の勝負術を元棋士・河口氏が解説。

「・森雞二はよく「大山名人は催眠術を使って勝っている」と言った。
・中原、米長は…歴代十傑に入る大棋士だが、それに比べると、大山の強さがはっきりする。五十歳から六十歳になるまで、A級から落ちそうな気配はまったくなかった。(本文より)」

大山氏の別格の強さがよくわかります。羽生三冠が著書で「史上最強の棋士」と書いていたのも納得できました。

名人通算18期もさることながら、A級リーグ在位44期で最後は69歳!!で陥落せずに亡くなっています。まさに怪物。
現在のA級は40代が谷川のみで後は30代。少し衰えたら後はエスカレーター式に下がっていきます。「羽生でも60代でA級在位は無理だろう」とここにも書かれていましたが、そうでしょうね。

歴代の名勝負も多く描かれていました。大山VS木村からはじまって、VS升田、VS山田、VS中原など。この中では、大山を破って棋聖になった孤高の努力家山田道美のことが詳しく書かれていてとても興味深かったです。

大山氏の場合、存在感、威圧感が圧倒的で、またタイトル戦でも自分の主張を通す押しの強さ、エグさもあって、棋力だけでなく総合的な力で相手をことごとくねじ伏せていたようです。
大腸癌とその肝臓転移とも最後まで戦い、術後に名人挑戦者(63歳!!)になって世の中を驚嘆させた大山氏。こんな棋士は二度と現れないでしょう。

最近ニュースになった盤外名人戦問題の以前の経緯も詳しく書かれていました。
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by bibliophage | 2006-05-10 08:29 | ゲーム
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