ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 裁判傍聴のノウハウ
d0018433_11122538.jpg著者:北尾トロ 
書名:裁判長!ここは懲役4年でどうすか
発行:文芸春秋(文庫)
人生ドラマ度:★★★★★

雑誌「裏モノJAPAN」に北尾氏が書いた傍聴記事をまとめた本。

<小さな事件だからこそクッキリと浮かび上がる犯罪ドラマ。人間関係ドロドロな骨肉の争い…ワイドショーなどとは比較にならないリアルさである。(「はじめに」より)>

これも面白かった。
誰でも可能な裁判の傍聴。この本を読めば、「裁判員制度」が現実になる前にその実態をのぞき見ることができます。

被告では、
・ ジャニーズ系のルックスの強姦魔
・ ドクロマークの服で「この度は申し訳ありません」と誤る交通事故で過失致死の被告(表紙絵参照)
・ 組長の退場時に、一斉に立ち上がって「アニキ、お元気で!」と最敬礼した組員たち などなど。

被告でない側では、
傍聴に女子高生が多いと裁判官が大いに張り切ったり、
やる気のない国選弁護人が鼻をほじったり、
著者の人間観察とその事件の描き出すドラマのユーモアあふれる解説が面白い。

できるだけ傍観者でいようとしても、つい感情移入する様子や、慣れてくるに従い、「この判決は4年」とか自分で予想がつくようになるところも興味深いところでした。

自分がいつあの被告の席につかないとも限らない」という著者の実感もわかるような気がします。
裁判というものをぐっと身近にしてくれる本でした。
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by bibliophage | 2006-07-22 11:15 | 評論
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