ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『イッツ・オンリー・トーク』 セクシュアル無駄話
d0018433_874280.jpg著者:絲山秋子 
書名:イッツ・オンリー・トーク
発行:文芸春秋(文庫)
文章力度:★★★★★

「沖で待つ」で芥川賞を受賞した絲山さんのデビュー作。

<蒲田に引越してきた優子は、大学時代の友人で都議会議員の本間に出会う。そして、自殺しそうだったいとこの祥一を連れてきて、本間の選挙事務所で働かせる。他にネットで知り合ったうつ病のヤクザの安田や、大人の「痴漢」kさんと会ったりもする。>

久しぶりに流れるような文章を読みました。
読んでいて全くひっかからない。無駄な修辞がなく、かつストーリーもうまく流れていきます。

主人公のセックス観も、さっぱりしていて自堕落でもなく、いい感じです。
最大の発明は「痴漢」と称されるkさん。愛がないのに心がこもった指使い。
解説の書店員女史も絶賛していました。…「日本中の悩める女子に「痴漢」を。」だって!
今までの女流が誰も書けなかった存在でしょうね。

途中にはさまれる車やクリムゾンの音楽の話もいいですね。
最後はプログレ好きにはたまらないカッコよさでした。

「第七障害」は、馬から落ちて落馬した女の子のごく普通の話でした。
解説によれば作品は、絲山A:働く女性共感モノ、絲山B:精神破綻者モノ、と別れるようで、「沖で待つ」はA。個人的にはBの方に興味が湧きます。
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by bibliophage | 2006-07-28 08:10 | その他小説
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