ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『赤い指』 東野氏にしては…
d0018433_261720.jpg著者:東野圭吾 
書名:赤い指
発行:講談社
書き下ろし度:★★★☆☆

直木賞受賞後第1作となる長編書き下ろし…だそうです。

<中年サラリーマン松原昭夫は妻、中学生の息子、痴呆症の母と4人暮らし。妻と母の関係、ゲームオタクの息子など家庭の悩みは尽きない。そんなある日、妻の電話で早めに帰宅した昭夫を待っていたのは、少女の死体だった。>

今まで東野作品を読んでハズレたと思ったことはありません。で、この作品も面白いことは確かなのですが、少なくとも私にとって当りとはいえませんでした。
巻末を見ると「1999年「小説現代」に載った作品を元に書き下ろした」とのことです。イマイチなのはその辺の事情がからんでいるのか?

容疑者X…」と同じく犯人が前半でわかる倒序形式です。コロンボ役が所轄の加賀刑事。その引き立て役が甥である捜査1課の松宮。
さすがに東野氏だけあってリーダビリティーは高く、事件が起きるとあっという間に物語に引き込まれました。
赤い指」とは、化粧遊びで口紅がついた痴呆老人の指先のこと。痴呆と殺人事件がいったいどうからむのか?

う~む。ステレオタイプな人物、松原家の周りだけという小さな展開、中途半端なヒューマニズム、などがひっかかりました。最後に「赤い指」がらみで大技をかけてきますが、すっぽ抜けの印象。着想はさすがと思わせますが、全体的にはTVの2時間ドラマ風でした。

この作品に、いつもの東野氏のキレは期待し過ぎない方が良いかもしれません。
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by bibliophage | 2006-08-12 02:08 | ミステリ-
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