ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『月館の殺人』 テッちゃん殺人事件
d0018433_8185988.jpg著者:佐々木倫子・綾辻行人 
書名:月館の殺人(上、下)
発行:小学館
本格度:★★★★☆

月刊IKKI連載漫画の単行本。

<沖縄の女子高生空海(そらみ)は、両親を亡くして一人ぼっちになった。そこへ存在も知らなかった祖父の代理人が現れ、遺産相続のために北海道に来るように告げる。祖父のいる月館へ向かう列車「幻野号」に乗った空海だったが、そこで殺人事件に巻き込まれる。>

不思議な話ですね~。上巻読んでいてあまりにモタモタするのでもう止めようかと思いましたが、下巻まで読んだら結構面白かったという印象でした。

魅力の一つは何といっても「テツ」の知識。(空海の)祖父の鉄道王に選ばれし鉄道オタク=テッちゃんたちが幻野号に招待され、そのオタク的トリビアを披露しあいます。「テツ」と呼ばれたくないのに、ツボに入ると鉄道好きが全面に出てしまうところに可愛げがあります。
殺人の動機もテツがらみだし…。

列車殺人が一瞬にして館モノ風に切り替わるという大仕掛けも歌舞伎のようでよかったです。ここは漫画ならではの表現の面白さでした。

真相は全く予想できないものでしたw。限定はされない結論ですが、矛盾なく、なるほどと思わせてくれます。探偵役の人物があまりべらべらと口上を述べないところもあっさりしていて好印象でした。

絶滅しかけている「本格」ですが、綾辻先生はまだまだ色々と考えてくれそうです。
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by bibliophage | 2006-08-14 08:22 | 漫画
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