ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『うつうつひでお日記』 すごい読書量に脱帽
d0018433_1174859.jpg著者:吾妻ひでお 
書名:うつうつひでお日記
発行:角川書店
どん底度:★★★★☆

あの「失踪日記」の著者による漫画日記。

「この本はまるごとあじま(=著者)の日記になっていてすごくうっとおしいです。…日記ですのでオチはありません。…一気によむと鬱になるかもしれないので注意してください。(「まえがき」より)」

うわぁ、ほんとにオチがありません!「失踪日記」みたいなモノを期待すると大きくハズレることでしょう。

アル中は脱却しているものの、仕事が少なかった2004年7月~2005年2月までの日記。図書館へ行って、アイスや麺類を食べて、少しだけ仕事して、鬱に悩まされて、本を読んで、といった単調な生活が描かれています。はじめは、(脈略なく入っている)美少女のイラストを見ながら何とか先へ読み進むといった感じでした。

しかし著者の読書量はハンパではありません。笠井潔、絲山秋子、T.J.パーカー、小川勝己、舞城王太郎、その他何でも手当たり次第にすごい猛読。ここにマンガも加わり、「ホムンクルス」「デスノート」「ああっ女神様」etc etc…。この読書内容と著者の評価を見るためだけでも読む価値があります。

プロとして他の人気漫画家に嫉妬するようなところも素直に描いているのが凄い。
森博嗣のマンガ本(!)を読んで、「マンガ家でもやっていける」「これをどういう技術で描いてるのかわからない」などと驚く様が、正直で笑えます。

結局、「失踪日記」が大ヒットして終わるというオチ(?)があるのですが、それまでの苦労・悩みがこの本のウリでしょうね。

ギャグ漫画家の寿命は本当に短い。紆余曲折を経てなお問題作を放つ吾妻氏はその意味では大したものです。
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by bibliophage | 2006-08-27 01:29 | 漫画
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