ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『悪魔のささやき』 人はなぜ魔がさすのか
d0018433_2335662.jpg著者:加賀乙彦 
書名:悪魔のささやき
発行:集英社
逢魔度:★★★★★

精神科で作家の加賀氏による犯罪心理エッセイ。

<「あのときは、悪魔がささやいたんです」…
単なる言いわけや嘘と切り捨ててしまうには、あまりにも多くの自殺未遂者や犯罪者が口々にそう語るのです。(「はじめに」より)>

「バカの壁」のように口述筆記で書かれているのでとても読みやすくなっています。

ふわふわとした心の動き(=気)の状態に、強い刺激、時代の風潮、声高な主張などが作用して、その結果心の底の悪と共鳴して破滅的行動として爆発すること。
これが「悪魔のささやき(とその後の事件)」であるとしています。例として、太平洋戦争時の国民の意識、オウム真理教の幹部たち、ネット集団自殺、拝金主義によるライブドア事件、などをあげています。

著者がクリスチャンであること、東京拘置所に勤務していた経験、終戦体験などから「悪魔のささやき」という考えを持つようになったようです。

特に日本人はこのささやきに弱い、ということで著者の対策は以下の5つ。
1. 視界、関心をできるだけ広く持つ
2. 世界の代表的な宗教について知る
3. 死について知る
…メメント・モリですね
4. 自分の頭で考える習慣をつける
5. 確固たる人生の態度を持つ

むむ、早速実践しなくては…w。

教育システムについての捉え方など紋切り型な点もみられますが、著者の精神科医としての豊富な経験に基づく内容は読んでみる価値があると思います。
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by bibliophage | 2006-09-02 02:38 | 新書
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