ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『55歳の地図』 お遍路放浪マンガ日記
d0018433_7191241.jpg著者:黒咲一人 
書名:55歳の地図
発行:日本文芸社
解脱度:★★★★☆

干された漫画家の四国放浪記。雑誌ダカーポのおすすめ。

<連載が全くなくなり55歳で漫画家をやめた黒咲氏。家財、漫画の原稿などを捨て、ホームレスとなって、新しい道を探すため三輪自転車を押しながら四国遍路の放浪の旅を始めた。>

どこかで見たような劇画の絵柄ですが、黒咲氏の作品は今まで読んだことはありませんでした。漫画家は人気商売だけに、(当たり前ながら)連載がなくなると生活できなくなるのですね。

四国八十八ヶ所の第一番札所「霊前寺」到着が2003年11月23日。八十八寺を打って(=回って)高野山に行った後、一番に戻ったのが2004年1月23日。
丁度2ヶ月の旅ですが、冬季に回ったせいで何度も危ない目にあっています。そこで人々の有難い助け、慈悲を借りて何とかやり遂げたというのがウリになっています。

作品中に出てくる漫画家仲間の描き方が面白い。本宮氏はサラリーマン金太郎風で、高橋よしひろ氏は犬の姿!でした。

吾妻ひでおの「失踪日記」とは違った味わいで、四国遍路の実際がよくわかりました。しかし「失踪日記」ほどバカになり切れていないというか何と言うか…。やはり、あれほどのインパクトはなかったですね。

とは言え、自分を捨ててこの作品を生み出した黒咲氏ですので、また新たな活躍を期待したいです。
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by bibliophage | 2006-09-04 07:21 | 漫画
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