ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『快楽の封筒』 ネコ殺しの作家
d0018433_6481254.jpg著者:坂東眞紗子 
書名:快楽の封筒
発行:集英社(文庫)
官能度:★★★★★

タヒチ在住、ネコ殺しの告白で時の人となった坂東さんの官能短編集。

<マンションに住む鏡子はサラリーマンの夫、幼稚園児の娘と3人暮らし。ある日廊下で、ふと隣に住む男と目を合わせてから、彼女は彼のことが忘れられなくなった。(「隣の宇宙」)>

これは面白かった。
いろいろなしがらみの中で、自分の心に忠実に生きる女性の性の形を繊細かつ大胆に描いています。

ベニスのお祭りでのヨリコと3人のイタリア人(「謝肉祭」)、貧しい山村における男女(「蕨の囁き」)、遊びに行ったイタリアで美しい少年に出会った中学生(「アドニスの夏」)。
その他、「奪われた抱擁」、「二人の兵士の死」、「母へ」
最後に表題作「快楽の封筒」。ここでは「隣の宇宙」における二人の関係が夫に知られることになり…。

イタリアの話から日本の寒村まで、その幅広い描写力が凄い。
女性から書かれた官能小説というのはこういうものかと理解しました。(性器の呼称はもう少し考えて欲しいが…)
とにかく、直木賞・柴田錬三郎賞などの受賞歴にも納得です。

子ネコ殺しについては、やはり「崖から投げ落とすなら、どこか遠くに捨ててきてね」と言いたいですね。
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by bibliophage | 2006-09-06 06:52 | その他小説
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