ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『夜にそびえる不安の塔』 スピリチュアル・ノンフィクション
d0018433_1534108.jpg著者:井形慶子 
書名:夜にそびえる不安の塔
発行:講談社
迫力度:★★★★★

若くして出版社を立ち上げたやり手の女性経営者によるスピリチュアル体験記。

<イギリスの本を書き、出版社を経営する私のもとに、ある日編集者のサワダさんから依頼の電話があった。霊感を持つ占い師たちに物事を相談する形で、その力の実態についての取材をお願いしたいというのだ。>

書店で平積みされていて、ふと表紙とタイトルに惹かれて読んでみましたが、なかなか面白かったです。

私は3人の女性占い師に電話で相談をし始めます。ララさん、万葉さん、魔法使いさん。タロットなど三者三様の方法を持つ彼らの占いは驚くほど当ります。自分の仕事に関係する人たちの考えていること、その未来について。しかし、そのうちに私はその占いの言葉に依存し、それなしでは精神状態が保てないようになってきます。また、夜に窓の外をみると、日々大きくなっていく謎の塔のイメージが出現するようになります。

内容がリアルで、とても頭で考えた内容とは思えませんので、ノンフィクションと銘打つだけあって、本当に体験したことなのだろうなと思いました。
と言いつつ、話の展開はミステリー小説のように面白くもあり、ノンストップで読み終えました。塔の謎解きも出てきます。

疑問に感じたのは、占いの内容を他の占い師に話すことがあったことで、そうすると三人の占いの一致について、客観性が失われる点。あと気になったのは、ノンフィクションであれば、有名な出版社の女性社長ということで、文中の関係者について、かなり実在の人物と対照がついてしまうのでないかということでした。

世の中には目に見えない世界が存在すること、本物の霊能力者が存在すること、運命は固定されていないこと、などは自分の考えと一致した点でした。

そういう世界を全く信じない、神社でも手を合わせたことがない、という人以外は一度読んでみる価値がある本だと思います。

著者の出版社HP 
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by bibliophage | 2006-10-01 15:34 | 評論
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