ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『ナイチンゲールの沈黙』 バチスタの栄光はどこへ…
d0018433_10324615.jpg著者:海堂尊 
書名:ナイチンゲールの沈黙
発行:宝島社
ミステリ度:★★★☆☆

あの大傑作『チーム・バチスタの栄光』の海堂氏の第2作。

<網膜芽腫で小児科に入院中の瑞人。看護師の小夜は美しい歌声の持ち主で、献身的に彼のケアをおこなう。ある日、飲んだくれの瑞人の父親がバラバラ死体で発見された。犯人は病院関係者なのか?神経内科講師の田口は事件にまきこまれ、独自の捜査法を持つ加納刑事に加え厚生労働省の白鳥も調査に加わってきた。>

期待が大きい分、はずれた時は悲しいものです。

まず、事件が起きるのがかなり遅く、そこまでは読む速度が上がらない。これはミステリとしては辛い。
あと、調子に乗りすぎて筆が滑っている印象が強い。前作と違って大げさな言い回しやイマイチな比喩が続出。どうもリズムに乗れません。
加えてキャラ設定があまりよくない。加納刑事と白鳥の存在がダブリ、おまけに2人は知り合いで馴れ合い。今回は白鳥が冴えない上に、田口の見せ場も極小。
中3生の瑞人の白鳥に対する物言いは有り得ない内容だし、表紙ももう一つだし…。

一方、面白かった点はというと…。
解剖をする前にCT撮影をするautopsy imaging の話や加納刑事が発明したデジタルイメージによる犯罪捜査。さらに歌声によって視覚イメージが沸きあがり、それが真相解明に一役買うことなど、でしょうか。5歳の入院患者アツシはなかなか存在感あり、であります。

もし田口・白鳥コンビで3作目を作るなら、かなり思い切った設定にしないといけないでしょうねぇ。
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by bibliophage | 2006-10-15 10:35 | ミステリ-
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