ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『ファントムの夜明け』 見逃しの三振
d0018433_7432347.jpg著者:浦賀和宏 
書名:ファントムの夜明け
発行:幻冬社
ボール落下度:★☆☆☆☆ 

著者は1998年 『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞してデビュー。ミステリの範疇にとどまらず、SF的な設定が作品の根幹にある。(以上Wikipedia より)

書店のポップに「衝撃的なラスト」と書かれていたので、読んでみました。

主人公真美は1年前に別れた恋人健吾のことが忘れられない。その健吾が最近失踪してしまった。また真美には幼くして死んだ双子の妹麻紀がいたが、彼女は物体に記録された死者の感情を読み取るサイコメトラーとしての力を持っていた。真美にも最近その力が芽生えつつあった。

サイコメトラーのことがメインに来るまで、話がなかなか進みません。文章もすっきりしません。
…勿論家庭料理の範疇だったが、レストランに出せば十分お金を取れるだろう。中川は…料理に関してはプロフェッショナルだった。」etc
また、設定に関して、「真美は資産家の子として育ったのだが、実は魔女と呼ばれた女性の血を引いた養子である」とか急に出てきてとまどいます。

真美がサイコメトラーとして、殺して埋められた人を掘り返したり、猟奇犯罪者を追い詰めたりするところは、『羊たちの沈黙』みたいで唯一読ませる部分です。

しかし、ラストでフォークボールに備えてしっかりと構えていると、変化の小さなチェンジアップが来て見逃し三振、みたいな終わり方をします。どちらかというとライトノベルの印象で、それならそれでもっと徹底して欲しい感じです。

浦賀和宏ファンサイト
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by bibliophage | 2005-05-08 08:30 | ミステリ-
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