ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『独白するユニバーサル横メルカトル』 地図の独り言
d0018433_1403075.jpg著者:平山夢明 
書名:独白するユニバーサル横メルカトル
発行:光文社
衝撃度:★★★★★

「このミス2007」第1位に選ばれた短編集。

<・私は国土地理院発行の地図帳。タクシー運転手の先代に愛用され、その特別な「使命」にまでも密かに協力してまいりました。(表題作)
・ジャングルの中、覚醒剤の生産地へ一攫千金を狙ってやってきたヒロとドブロク。しかし原住民に捕まって、檻の中で絶体絶命の状況に。(「すまじき熱帯」)>

久しぶりに強烈無比な作品に出会いました。
はっきり言って気持ち悪くて、エグい!いったいこれのどこがミステリーなんだ!?

しかしそのキモさの中に、どうしても惹かれてしまう部分があります。
それは、地図が独白するという奇想であったり、人食いの怪物が持つ知性であったり(「Ωの聖餐」)、原住民の会話が変な日本語に聞こえるといったユーモアであったりするのです。

そういったギリギリのところで成立している短編集です。なので、多くの人(特に女性)にとっては生理的に耐えられない可能性があると思われます。
特に、「Ωの聖餐」「すまじき熱帯」「怪物のような顔の…」の3編は凄まじいので、要注意。

本の表紙もかなりインパクトがありますが、まさにこんな感じの内容。ライトノベルの対極に存在するようなダーク&ヘビーノベルです。これから読まれる方はKOされないように、ヘッドギアをつけてどうぞ。
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by bibliophage | 2006-12-28 01:48 | ホラー/SF
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