ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『山本勘助』 実在の軍師なのか?
d0018433_1157445.jpg著者:平山優 
書名:山本勘助
発行:講談社
伝説度:★★★★☆

NHK大河ドラマが開始されました。

「本書では、山本勘助について…あえて『(甲陽)軍鑑』にのみ依拠して、詳細に彼の活躍や言動を紹介していきたい。(序章より)」

信玄ファンとしてはほっておけない人物ですが、いやぁ、知らないことばかりでした。
なんと、山本勘助の実在性がずっと疑われていたとは…!

彼についての記述は、武田家家臣の高坂弾正を中心に書き継がれた『甲陽軍鑑』にしかなく、この資料は年代がいい加減なため、近代歴史学においてその価値が否定されていました。したがって、軍師としての山本勘助もその存在が否定されていたようです。

ところが、昭和44年に「市川文書」と呼ばれる資料が発見され、その信玄の手紙の中に「山本管助」の字があって、逆転でその実在性がぐっと高まった、とのこと。よかったですねぇw。

片目であったようですが、片足というのはウソらしく、江戸時代に付け加えられたフィクションのようです。NHKの考証がどうなっているか楽しみなところ。

簡単に年表を作ると、下記のようになります。
36歳(?)まで各地を廻って武者修行→今川義元へ仕官を希望するもかなわず→43歳で武田信玄に仕える→諏訪氏の娘と信玄との縁組みを支持→戸石城で武田軍の窮地を救う→村上義清との戦いの作戦を立案→信玄とともに出家→川中島に海津城を築く→最後の川中島の戦いで戦死(62歳?69歳?)。

未だに謎に包まれた人物:山本勘助ですが、その姿がうっすらと見えてきました。
大河ドラマを見る方にはおすすめです。
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by bibliophage | 2007-01-14 11:58 | 新書
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