ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『時間はどこで生まれるのか』 物理学的時間考
d0018433_17563243.jpg著者:橋元淳一郎 
書名:時間はどこで生まれるのか
発行:集英社
哲学度:★★★★★

京大物理学科出身のSF作家・カリスマ物理教師による時間論。

「時間の創造は宇宙の創造であり、われわれはそれに参画しているのだ(本文より)」

相対性理論・量子論の解説を読むのは久しぶりで、以前よく読んだブルーバックスのシリーズを思い出しました。頭に強力な刺激を受けました。

決してよく理解できたとは思えませんが、印象に残った内容を記します。

・ 相対論では、今現在の私を規定するのは過去の他者であり、今現在の私は未来の他者しか規制できず、私と現在を共有できるのは「非因果的領域=あの世」しかない、と説明できる。(図を見ないと何のことやらわからないでしょうが…)
・ ミクロな量子系では、時間は存在せず、因果律も否定される。
・ マクロな世界ではエントロピー(乱雑さ)が増大する方向に進む。
・ そのエントロピーの流れに逆らって秩序を維持しようという意思が、生命の創造につながった。
・ その意思こそが、自由な未来をつくり、ここに主観的な時間が創造される。

結局エントロピーの法則に逆らうことが、重要なのですね…ってイマイチよくわかりませんが…。結論は物理学的というより哲学的な気もしますね。

また、マクタガートの時間系列(A系列―主観的な時間、B系列―年表のような客観的時間、C系列―時間とは無関係な配列)については、もう少し詳しく説明して欲しいと思いました。

私の以前からの卑近な疑問:相撲の仕切りの時間は昔(子ども時代)はいやに長いと感じたのに、今ではあっと言う間だ、はこの本を読んでも解決できませんでしたw。残念。
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by bibliophage | 2007-02-10 17:59 | 新書
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