ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『パチンコの経済学』 30兆円の謎
d0018433_7473262.jpg著者:佐藤仁 
書名:パチンコの経済学
発行:東洋経済社
総括度:★★★★★

元パチンコチェーン店役員による業界の歴史、現在と未来。

「不思議なことにこの業界には産業統計やガイドブックといった類のものが存在しない。・・・その多くは攻略本である。…一般の人が業界の概要を知りたくても、知る方法がない…(「はじめに」より)」

個人的にはパチンコの趣味はありませんが、これは貴重な本だと思いました。ちょっと読みにくいですが、内容は充実しています。新書で出したら売れただろうと思うのですが…。

まず、現在のパチンコ業界の問題:技術介入、換金、射幸性、ギャンブル依存etcがよくわかります。
技術介入とは、パチンコでは釘を読む、パチスロではリーチ目を記憶する、などの努力や経験が反映する技能のこと。だから攻略本などがあって、実際に効果があるといいます。これがグローバルスタンダードに合わないらしいです。
また、店内での換金が法律的にできない(刑法、風俗営業法)ため、店外の景品交換所でお金にする。これはカジノ法が成立することになると、法律の改正が避けて通れない点です。

戦後のパチンコの歴史としては、正村ゲージ→連発式→チューリップ→フィーバー機→カードリーダー機、という風に変遷しています。それにつれて射幸性が高まった結果、最近では乳児置き去り事件、借金苦などが社会問題化してきているとのこと。

パチンコ人工は減少しているのに売り上げ30兆円は変わらない訳は、高い射幸性のためにヘビーユーザーだけが残って高額をつぎこんでいるためでした。しかもそのヘビーユーザーは「下流」の階層と一致する、というのですから、上述の社会問題にもなるというもの。

今後はカジノ導入の成否がどう影響するかに興味が湧きます。
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by bibliophage | 2007-04-24 07:49 | 評論
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