ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『ねじ式』 深遠なる叙情
d0018433_11461680.jpg著者:つげ義春 
書名:『ねじ式』
発行:小学館
あと引き度:★★★★★ 

1965年から雑誌「ガロ」に多くの傑作を発表した伝説の漫画家つげ義春氏の文庫作品集。

クラゲに腕の血管を切断された男が村をさまよう代表作「ねじ式」、
宿でみかけた武芸者は宮本武蔵なのか?「噂の武士」、
1993年に佐野史郎主演で映画化された「ゲンセンカン主人」、などの14編。
(あ、「ねじ式」を含め他にも映像化されていました。)

「ねじ式」がその後に与えたインパクトは大きく、影響を受けた作品やパロディがたくさんあります。この辺りの話は、マンガの知識館 が詳しいです。私は「千と千尋の神隠し」を見て、目医者の看板と機関車の場面でそのパクリ方にびっくりしました。また「すすめパイレーツ」(古い…)にも金太郎アメのパロディが出てきました。

d0018433_1150352.jpg絵柄が水木しげる風で黒っぽく、叙情性に富んだ、とにかくクセのある漫画です (「噂の武士」の背景の一ヶ所に「ネズミ男」が描かれていましたw)。「ねじ式」以外はストーリーがしっかりしていてオチもあり、独特の余韻が漂います。一度その世界に踏み込むと抜け出せなくなるような不思議な世界です。

紅い花』も同様の文庫作品集で、少女の川でのシーンの美しさが有名な表題作以下13編。この中では、美濃の豪族の所に信長が送り込んだ女忍者の話「女忍」が最も気に入りました。あとがきがなぜか糸井重里です。
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by bibliophage | 2005-05-15 11:50 | 漫画
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