ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
『「心理テスト」はウソでした。』 専門家の自虐
d0018433_7135933.jpg著者:村上宣寛 
書名:「心理テスト」はウソでした。
発行:日経BP社
サービス度:★★★☆☆ 

認知心理学、統計分析等の専門家である村上氏による暴露(?)本。

1章で血液型性格学、
2章で誰にでも当てはまる心理テスト(バーナム効果)、
3章でロールシャッハ・テスト、
4章でYG性格検査、
5章で内田クレペリン心理テスト、
 が無意味・インチキであることを解説しています。

ロールシャッハ・テストの結果が全く当たらなかった学会のシンポジウムの話や、クレペリンテスト(単純な足し算)はゆっくり正確にやった方が「異常」と判断されにくいというアドバイスなど、は興味深く読みました。また、クレペリン自身はいかに偉大な精神医学者であったかや、最近は「基本性格は外向性・協調性・勤勉性・情緒安定性・知性の五つである(ビッグ・ファイヴ仮説)」と考えられていることもよくわかりました。

ただ、全体的にちょっと冗長な印象で、内容的には新書でも十分ではないかと感じました。「心理テスト」と銘打っていきなり血液型の話もイマイチです。さらに、ロールシャッハ・テストを完全否定するなら、以前の自著「ロールシャッハ・テストー自動診断システムへの招待」を参照してください、とか書かないで欲しいものです。

また、自分の大学の学生や読者を小馬鹿にしたような書き方が若干ハナにつく所があります。「さおだけ屋~」を見習って、もう少しサービス精神を発揮して欲しい所です。いわば自虐ネタなんですから。
[PR]
by bibliophage | 2005-05-22 16:47 | 評論
<< 『不連続殺人事件』 論理的な結末 『バルタザールの遍歴』 グラマ... >>