ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『阿修羅ガール』  さすがの文体とイメージ
d0018433_12374252.jpg著者:舞城王太郎 
書名:阿修羅ガール
発行:新潮社(文庫)
成り切り度:★★★★★ 

独特の文体の舞城氏が女子高生に成り切って精神世界をさまよいます。第16回三島由紀夫賞受賞。

煙か土か食い物』を本格推理と思い込んで読むというミスで手痛い打撃を受けて以来、舞城氏の作品は敬遠していました。しかし、これは書き出しから気に入りました。
減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。私の自尊心。 返せ。

女子高生コトバや人殺しのプータローのセリフが、舞城文体のリズムにぴったり合っています。
マキにボコられて生死をさまよう主人公愛子の三途の川での場面が白眉です。救ってくれようとする陽治のコトバが崖に刻まれて見えるとか、喚起させるイメージのセンスが抜群です。
森のシーンがとってつけたような印象があるのと、最後の解説がクドイのがやや気になりましたが、全体では受賞にふさわしい作品だと思いました。

芥川賞は取れるのでしょうか?覆面だから無理か…。
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by bibliophage | 2005-05-25 12:40 | その他小説
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