ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『不思議図書館』 サブカルチャーの含蓄
d0018433_37537.jpg著者:寺山修司 
書名:不思議図書館
発行:角川書店(文庫)
摩訶不思議度:★★★★★

劇作家・詩人・評論家etcの寺山修司氏が、欧米(日)の古本屋で見つけたサブカルチャー的不思議本を紹介しながら、独自の考えを語っています。

1章「市街魔術師の肖像」では最大のイリュージョニストであるフーディーニーを取り上げ、伝記本を読んで、彼がハンガリー生まれのユダヤ人であり、その父が殺人犯だったことなどを語ります。5章「髭のある女の実話画報」では、ヒゲ女は両性兼有により自らを補完強化する意味があると理屈をつけ、6章「フェティシズムの宇宙誌」では中国の纏足(てんそく)やデブ女専門の男性の趣向について説明します。

その他にもフリークス、だまし絵、ドラゴンの謎、吸血鬼などについて、数冊の本を紹介しながら、コメントを加えています。

寺山氏の文章は美しくて読みやすく、各章の終わりに参考写真が付いており(ヒゲ女など)、とても楽しめる、ネタ満載の本でした。
他の寺山作品は文庫で改定版が出ているものがいくつかあり、それらも是非読んでみたいと思いました。

寺山修司関連サイト:   昭和精吾    鉛筆のドラキュラ
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by bibliophage | 2005-06-04 03:08 | 評論
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