ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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カテゴリ:雑誌( 5 )
村上春樹氏の「ロング・グッドバイ」をめぐる冒険
AERA今週号の記事「期待vs.心配?春樹のマーロウ」はいたく楽しめました。

サリンジャー「キャッチャー・イン・ザ・ライ」、フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」に続いて、チャンドラー「ロング・グッドバイ」を村上氏が翻訳します。
一字一句訳すので物語の全貌がすっきりすることが期待できる一方、クールなマーロウがスニーカーをはいて自分探しをするのではないかという心配もある、という興味深い指摘がありましたw。

翻訳を出すというだけで刊行前からこれほど話題になることも珍しいですね。村上春樹氏がいかに現代日本の読書家の心をとらえる作家であるかがよくわかります。

村上春樹になりきって「ロング・グッドバイ」の名シーンを「ハルキスト」のお三方が訳す、という企画がまた面白かった。
・「…ギムレットのまともなつくり方も知らないんだな」と彼はくぐもった声で言った。…ギムレットを十全に作ろうと思うなら…(向井万起男氏)
・「やれやれ、最近の女の子ときたら焼酎の飲み方すら知らないんだな」と五反田君は言った。(清水良典氏のパロディ訳)
・彼は薬剤師が薬品を点検するようにグラスを見つめながら、「作り方を知らないんだね、ギムレットの」と…。(松尾貴史氏)

さて、 To say goodbye is to die a little. はどう訳されるのでしょうか?
故清水俊二氏「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」…真ん中ストレート。
向井氏「“さようなら”と言うのは、命を少し削ることだ」…命を削る、とは渋い。
う~む…「さよならを言うときは、ほんの少し息が止まったまんまになるのさ」くらいでいかがでしょうか?

いずれにせよ、楽しみですね、春樹版ハードボイルド。
マーロウが素敵にイメチェンしてくるかもしれないけれども
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by bibliophage | 2006-12-14 01:07 | 雑誌
「ダカーポ」特集 眠れないほど面白い本
d0018433_1502814.gif雑誌ダカーポがリニューアル特別号と銘打って面白本を特集。

Ⅰ. 2006前半最新ベスト10:
かの「文学賞メッタ斬り!」の大森望・豊崎由美コンビと関口苑生の3氏が選出。
 1. 「安徳天皇漂海記」 宇月原晴明
 2. 「デス博士の島…」 ジーン・ウルフ
 3. 「わたしを離さないで」 カズオ・イシグロ …
 5. 「チョコレートコスモス」 恩田陸 …
 9. 「図書館戦争」 有川浩 …
大森・豊崎氏のNO.1 ということで「安徳天皇…」は迷わず購入。ライトノベルは得意ではないですが「図書館戦争」も読む予定です。

Ⅱ. 国内ミステリーベスト10:
杉江松恋、香山二三郎氏による。
 1. 「ワイルド・ソウル」 垣根涼介 これは◎の納得!
 2. 「アヒルと鴨のコインロッカー」 伊坂幸太郎
 3. 「ユージニア」 恩田陸
 4. 「葉桜の季節に…」 歌野昌午 これは私的にはイマイチ。
 5. 「スティームタイガーの死走」 霞流一 全くどーでもよいバカミス。
 6. 「鏡の中は日曜日」 殊能将之 これも◎のおすすめ。…
他に「凶笑面」 北森鴻、これは購入しました。

Ⅲ. 恋愛小説ベスト1は 「ツ、イ、ラ、ク」 姫野カオルコ

Ⅳ. 時代小説ベスト1は 「壬生義士伝」 浅田次郎、「十兵衛両断」 荒山徹

Ⅴ. マンガ
  1.「デスノート」、2.「舞姫(テレプシコーラ)」◎、3.「マエストロ」、
  他「55歳の地図」は購入。「セクシーボイスアンドロボ」は絶版じゃないかぁぁ…。

「ダカーポ」 この号は見てみる価値があると思います。
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by bibliophage | 2006-08-26 01:54 | 雑誌
「AERA」特集 現代の肖像 ゴルゴ13
d0018433_139712.jpg雑誌AERA のインタビューに基づく人物紹介欄「現代の肖像」。
ここは現在のホットな人物が選ばれることが多く、必ず読むところです。
7/3号は下着通販会社社長:野口美佳、7/10号はサッカーの川口能活。

そして最新号(7/17)は、なんとゴルゴ13!?
あ、あのなぁ…。
さすがに漫画の主人公が取り上げられるのは初めてでは?

昔からちょくちょく読んでいたゴルゴ13ですが、記事によれば初回がなんと1968年11月。
「ビッグコミック」誌上に40年近くの連載が続いています。「こち亀」の両さん(1976年から「ジャンプ」連載中)もビックリですね。

ゴルゴの魅力は「清濁併せ呑む公平中立な価値観、殺人を続けてもぶれない自身の倫理観」だそうです。麻生外相が大ファンなのもうなづけます。

他に面白かった点は、
・ 業界の裏情報を話す人々を集めて作品の質を保っている、
・ ゴルゴには幼少時のトラウマに基づく右手の麻痺が時々表れる、
・ 作者のさいとう・たかをは最終回の筋をもう決めている!
などでした。

私の印象に残っているゴルゴ作品は、
・ 126巻「演出国家」:アフリカの新興国の大統領選挙の秘密、
・ ?巻「100人の毛沢東」:クローン毛沢東が中国全土に出現、
・ 70巻「ナイトメア」:アルゼンチンを裏切った男を捜せ、
などです。

いったいいつまで活躍するのか、デューク東郷?

・ ゴルゴ13 HP 
・ Wikipedia がやけに詳しかった。  
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by bibliophage | 2006-07-23 01:42 | 雑誌
ダカーポ 特集 「芥川賞・直木賞を徹底的に楽しむ」
d0018433_10374186.gifちょっとご無沙汰していた雑誌ダカーポ。最近のネット事情を考えると、月2回発行だとどうしても、記事が古くなりがちでした。

しかし、今回はタイミング良い特集だったので、購入。読書好き必読の内容でした。

両賞の選考風景の写真は必見。料亭でコの字型に机を並べておこなうのですね。

高樹のぶこ(芥川賞)、北方謙三(直木賞)両選考委員の賞に対する考え方や町田康、石田衣良両氏の受賞体験を語る会談、なぜ村上春樹が芥川賞を取れなかったか?など興味深い記事ばかり。

選考当日、待機している候補者に「日本文学振興会です」と電話があれば受賞。「文芸春秋です」だと落選。悲喜こもごもの1日ですが、賞の有無で生涯賃金が2~3億違うとなれば皆必死になりますね。

今回の直木賞は、三浦しをんさん「まほろ駅前多田便利軒」、森絵都さん「風に舞いあがるビニールシート」でした。個人的には「砂漠」でなくて良かった。あれは伊坂氏の最高傑作とは思えないので…。「オーデュポンの祈り」を超える作品を書いて堂々ともらって欲しいと思います。

ダカーポHP  
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by bibliophage | 2006-07-17 10:43 | 雑誌
R25を読んでみました
d0018433_1871413.jpg以前から気になっていたフリーペーパーR25。たまたま金曜日の地下鉄駅乗り換え通路でみかけたので手に取ってみました。

M1世代(20-34歳)の男性ビジネスマンを対象として2004年7月創刊。
広告主からの収入だけで発行している週間雑誌で、首都圏4500ヶ所で毎週木曜日配布
。」

印象は「ただとは思えない面白さ」。
A4一頁に上下二つの記事があり、写真入りでさらっと読みやすい内容。このレビューが25個。他にインタビュー、イベントカレンダー、ビジネスマン講座(マンガ入り)、ブックレビュー、深夜TV番組表など。

対象からみて「SPA!」に近い印象。記事も特に文化系は、「デスノート」、食玩、グーグル検索、など興味深い内容。一方、政治・経済は寒く、釜本氏のインダビューもイマイチ。ビジネスマン講座はユーモアがあり面白い。広告もイヤミがない範囲で、ケータイやケータイクレジット(DCMX)のタイアップがさらっと入っています。

R25のホームページをみると配付場所がわかります。最寄りの駅でも配っていた(!)ので今後もチェックしてみることにしました。
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by bibliophage | 2006-06-24 18:15 | 雑誌