ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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カテゴリ:ユーモア( 14 )
『逃亡日記』 3匹目のどじょうはいるか?
d0018433_18375117.jpg著者:吾妻ひでお 
書名:逃亡日記
発行:日本文芸社
新奇度:★★★☆☆

失踪日記』の関連本。

「吾妻「てかこれ『失踪日記』の便乗本じゃないのっ」
編集「そうすよ」…
吾妻「皆さんこの本買わなくていいです!漫画だけ立ち読みしてください」
(MANGA 受賞する私より)」

上に書いたように、まさに便乗本ですねw。本人の意志というより出版社とのしがらみで作られた雰囲気です。吾妻先生の写真が見られたし、前と後ろに漫画があったからまあいいか…。

1、2章はベストセラー『失踪日記』の内容について、編集者がインタビューして、それに答える形。すなわち、その復習をしているような内容なので、目新しいことが少ない。
奥様が『失踪され日記』の執筆を依頼されている、というのが笑えた。

3章以降の、生い立ちと漫画家としての履歴は、『うつうつひでお日記』より少し詳しい。
石森正太郎と手塚治虫にあこがれたことが熱く語られていました。
ちばてつやの「あしたのジョー」が、当時流行っていた劇画の影響をモロに受けて絵柄が変わっていった、というのも興味深い。
鴨川つばめのギャグ漫画(「マカロニほうれんそう」)が全く理解できなかった、というのも面白かった。

また、吾妻氏のSFに対する造詣の深さが再認識されました。

結論的には、前後の漫画と3章以降を立ち読みすれば十分と思います。
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by bibliophage | 2007-01-28 18:38 | ユーモア
『話のつまらない男に殺意を覚える』 女性の本音
d0018433_7283476.jpg編集:ドレミファガール 
書名:話のつまらない男に殺意を覚える
発行:小学館
辛辣度:★★★☆☆

ミクシィの人気コミュニティを書籍化。

「だけど、何なの?自分の喋りたいことばっか喋るオレオレトーク。…さらにお会計時、…キッチリ割り勘、7350円取られましたーーー(「はじめに」より)」

若い女性の、男友達、会社の同僚、コンパの相手etcに対する不満・グチを集めてます。

面白いですねぇ。これを読むと、嫌われる男のパターンが非常によくわかる。
断トツの1位:ケチ
2位:自分が偉いと思い込んで話す奴
3位:(自分が好かれていると)勘違いしてる奴。

面白かったエピソード。
・ハチ公前で美人2人に声をかけた学生「遊ばない?オレら早稲田だけど」。…「私たち東大です。」

惜しむらくは、ちょっと内容がワンパターン。あと、エピソードの後に書かれる編者のつっこみがぬるい。
まぁ立ち読みで十分かもしれません。
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by bibliophage | 2007-01-26 07:29 | ユーモア
『御教訓カレンダー2007』 年末恒例
d0018433_7102957.jpg主催:御教訓カレンダー大賞事務局 
書名:御教訓カレンダー2007
発行:PARCO出版
爆笑度:★★★☆☆

審査員:糸井重里、榎本了壱、ゲスト審査員:眞鍋かをり、リリー・フランキー。
32年目を迎えた御教訓(ことわざ、コピーなどのパロディ)

ネットで応募できるようになって投稿は毎年増加。しかし面白さは反比例してやや減少傾向ですねぇ。
この原因は、おそらく一年中投稿できる環境のせいと見ました。できたらとにかく投稿、ということになると、思わず上手い!とうなったり、大爆笑したりする作品はできにくいのではないでしょうか?

それでもクスクス笑えるものはありました。気に入った作品はというと…

・ 子供たちは下のヘアで遊んでいます
・ 体に木を使う -ピノキオ
・ キミはカワイイから鉄だって上げちゃう


などです。

これが面白いと思った方は御教訓のHPへ。  
全くしょうもない、何が面白いの?という方には、このコトバ遊びは不向き。

俺ならもっと面白いのができる、という方はHPで是非投稿を。
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by bibliophage | 2006-12-18 07:14 | ユーモア
『世界の日本人ジョーク集』 サッカー下手で勤勉なサムライ?
d0018433_23573074.jpg著者:早坂隆 
書名:世界の日本人ジョーク集
発行:中央公論新社
ユーモア度:★★★★☆

26万部!のベストセラーということでチェックしてみました。

<韓国ソウルの街角を金ピカの日本人が歩いていた。警察官に職務質問された彼のカバンの中には7枚の下着が。「どうして7枚あるのですか?」「簡単です。月・火・水…日曜日用です。」
次に北朝鮮の男が質問された。「あなたのカバンにはどうして下着が12枚あるのですか?」
「簡単です。1月、2月、3月…」>

よくある企画だな、と期待せずに読んだのですが、結構面白かったです。
日本人の対外イメージを以下の各章にわけてジョークを紹介しています。
第1章ハイテク国家、第2章お金持ち、第3章勤勉、第4章集団主義、第5章文化・風習、第6章外交、第7章日本人アスリート、第8章マンガ・アニメ。

ルーマニアなど外国暮らしの長い著者の経験がモノを言っています。
比較的マイルドなジョークを中心に、日本人の自尊心をくすぐるような書き方をしているところがウケている理由だとみました。(特に第8章の「あるアメリカの子どもの幸福な休日」)

TV番組「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー」やマンガ「釣りキチ三平」がヨーロッパで人気があるというのも意外でした。

私的に面白かった他のジョークは、
・ スープにハエが入っていた時の各国の反応
・ 好きなモノを叫んで飛び込むと、それでいっぱいになる湖
などです。

本書を未読の方は、是非まず立ち読みを。
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by bibliophage | 2006-10-23 23:54 | ユーモア
『ブスの瞳に恋してる2』 爆笑エッセイ第2弾
d0018433_8175762.jpg著者:鈴木おさむ 
書名:ブスの瞳に恋してる2
発行:マガジンハウス
笑撃度:★★★★☆

ドラマになった「ブス恋」の元エッセイ、パート2.

<そんなデブ同士のダメ夫婦の生活を通して、さらに変化を遂げた僕らの一風変わった愛の形をご覧頂きたいと思います。(「はじめに」より)>

今回も期待に違わないシモネタのオンパレード。Abdominal windはもちろんのこと、特にsex、menstruation について、一線を越えて書いてありますw。鈴木氏のdickにつけられた呼び名が「スケベ将軍」!

読み慣れたせいか、全体にパート1ほどのインパクトはありませんが、どの話もクスクス笑えます。前回同様、笑いに対する真摯な態度w、には感心しました。自分たちを客観視し、ネタとしていじり、オチをつけています。放送作家は凄い!

最もウケたのは、オーストラリアの入国時、美幸さんの好物の「うまい棒」を税関パスさせた話。What?と聞く係員に「だからうまい棒だって言ってんだよ!」とキレて、迫力でムリヤリ通過。

爆笑ネタだけでなく、夫婦の誕生日プレゼントの話、森三中のレギュラー卒業の話、などシリアスなネタも読ませる内容でした。
パート3を期待したいのですが、書き方からはちょっと難しそうな感じを受けました。
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by bibliophage | 2006-06-01 08:20 | ユーモア
『ブスの瞳に恋してる』 驚きの赤裸々エッセイ
d0018433_2535040.jpg著者:鈴木おさむ 
書名:ブスの瞳に恋してる
発行:マガジンハウス
衝撃度:★★★★★

原作は5万部突破。ただ今、ドラマ放映中。 

「そして何よりそんなブスな女性のことを本気で愛していると言い張れる。世界の中心で愛を叫べる(「はじめに」より)」

さすがに放送作家というのはスゴイですね~。自分の奥さん(森三中の大島美幸)の放屁とか野グ○とかをそのまんまネタにするのだから…。
しかもちゃんと伏線やオチを入れて書いている。これは、夫婦間で起きたことをひたすら客観視して、笑いを抽出する姿勢がないとできません。そのプロの執念には、ただ感心するのみです。

d0018433_322429.jpg驚くべきシモネタの嵐に、電車の中で我慢できずに何度も笑ってしまいました。
これはさすがに、「原作に忠実に」ドラマを作ることは、不可能!

パート2のエッセイも近日発売予定。

森三中インタビュー
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by bibliophage | 2006-04-22 03:06 | ユーモア
『御教訓カレンダー2006』 ワンパターンは構わないけれど…
d0018433_11321091.jpg主催:御教訓カレンダー大賞事務局
書名:御教訓カレンダー2006
発行:PARCO出版
爆笑度:★★★☆☆

知る人ぞ知る御教訓。今年でなんと31年目。

教訓・ことわざ・標語・CM・コピーなどのパロディ」ということで、要するにダジャレ・言い間違い・誤字・空耳の類いの投稿作品を集めたものです。

ビックリハウス」という昔の雑誌の人気企画が延々と続いていて、糸井重里氏らが審査員です。えっ、まだやっていたの!という方もいると思います。

私が気に入った作品:
突然、背後に女の低い声がアルトです…」(by粗醍醐味)

本日、あなたにとって とても大事なおしらすがありますーー大岡越前守」(by 鈴木康之 )

大賞~審査員賞の10作品はいずれもイマイチでした。知的なヒネリか大爆笑するようなインパクトがないと私的には楽しめません。
2004年からwebでの応募が年中できるようになり、作品数も3→4万台に増えた、とのことですが、そのせいでレベルが落ちているように感じます。
これは投稿作品がボツになっている私のヒガミも入っています。
(過去に2回だけ掲載されたことがありますが、最近はかすりもしません(涙)。)

御教訓カレンダーHP
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by bibliophage | 2005-11-26 11:36 | ユーモア
『生協の白石さん』 深いよ!!白石さん
d0018433_8222392.jpg著者:白石昌則 
書名:生協の白石さん
発行:講談社
わびさび度:★★★★☆

大学生協の「ひとことカード」での絶妙のやりとり。ベストセラーになっています。

「Q1:愛は売っていないのですか…?
A1:どうやら、愛は非売品のようです。もし、どこかで販売していたとしたら、それは何かの罠かと思われます。くれぐれもご注意ください。 [担当]白石 」

東京農工大学生協の職員白石さんは、利用者の質問・要望が書かれた「ひとことカード」の回答担当をしています。彼は「ネタ」のカードに対しても必ず答えを書き、それが面白いと評判を呼んで、blog まで作った学生がいて全国区の人気になりました。

確かに、モノを売るという生協の仕事を意識しつつ、ユーモアと教養と優しさを織り交ぜて書かれた回答はなかなか味わいがあります。白石さんのほのぼのとした人柄がしのばれます。

「Q2:リュウとケンはどちらが強いんですか?
A2:…推測の域を出ませんが、竜雷太と松平健の場合、全盛期なら竜雷太の方が腕力は上だと思われます。 

Q3:牛を置いて!
A3:…本日丁度職場会議が開かれたのですが、結局、牛は置けない、と決議されました。即決でした。申し訳ございません。」

A2でのボケや、A3での丁度・結局・決議・即決といったことば選びのセンスが秀逸です。
質問する方と白石さんの心温まる?交流をみていると、この大学の素朴なイメージが浮かび上がってきます。この本によって、東京農工大の知名度がかなり上がったことでしょうね。
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by bibliophage | 2005-11-23 08:26 | ユーモア
『2典 第3版』 ご丁寧な笑える用語解説書
d0018433_13454839.jpg著者:2典プロジェクト 
書名:2典
発行:宝島社
言葉遊び度:★★★★☆

「電車男」でさらにメジャーになった「2ちゃんねる」の用語解説辞典。

今、あなたが手にしたこの本は、その「笑える辞書」なのである。そして、間違いなく歴史に名を残す「2ちゃんねる」という空間のある時期を「言葉」という軸で整理した記録である。(「はじめに」より)

以前、結構2ちゃんねるにはまっていた時期がありました。よく行った板は、ニュース速報+、創作文芸、囲碁将棋、ミステリー、洋楽などで、書き込みも時々していました。ネット規制が厳しくなり、個人情報保護法も施行されて、今の2ちゃんねるはかなりおとなしくなった印象です。

最近でも「祭り」になると面白くて出かけていきます。「ミラーマン」の事件の時や、国税局の職員がwinnyを通してPC画像をばら撒かれた時など。

この辞典を読むと、よく見る言葉でもその出典が書かれていたり、そうだったのかと思うような詳しい解説がされています。
日本は反省しる!」が韓国議員の抗議のプラカードの書き間違いだったとか「もうだめぽ」が「WinMX」のファイル共有でつかまる寸前の会社員の絶叫のカキコだったとか。
聞いたこともないような言葉も多数ありました。作曲家のブルックナーのマニアが「ブルヲタ」、「輝け」←shine!←しね、など。

AA(アスキーアート)も多く収録されています。「クマー!!」「また大阪や」「皇太子様が○○に興味をもたれました」など。
 
2ちゃんねるの最大の魅力は諧謔(冗談精神)だと思いますので、今後も脱力するような新語を多数作り出してくれることを期待します。

   ∩____∩
   | ノ     ヽ
  /   ●    ● |   
  |    ( _●_) ミ   ちょっとずれたクマーーー!!
 彡、    |∪|  、` \   
/ __  ヽノ /´ >  )  
(___)   /  (_/   
 |       /         
 |  /\  \       
 | /    )  )      
 ∪    (  \
       \_ )            ・2ちゃんねる
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by bibliophage | 2005-08-06 13:58 | ユーモア
『最後の喫煙者』 倫理への挑戦
d0018433_2311234.jpg著者:筒井康隆 
書名:最後の喫煙者
発行:新潮社(文庫)
ドタバタ度:★★★★☆ 

筒井氏自選の短編スラップスティック傑作集。
「急流・問題外科・最後の喫煙者・老境のターザン・こぶ天才・ヤマザキ・喪失の日・平行世界・万延元年のラグビー」の9編を収録。

特に面白かったのは、現在ではなかなか使いにくいコトバ「土人」「人食い人種」などがふんだんに出てくる「老境のターザン」、メチャクチャな手術をやる非倫理的な医師たちの話「問題外科」や愛煙家の作家が社会的に追い詰められるという自虐的な「最後の喫煙者」でした。

SF:「急流」「平行世界」、時代物:「ヤマザキ」「万延元年のラグビー」なども楽しめました。

筒井氏の文章は非常にリズミカルで軽くて読みやすく、擬音語が効果的に使われます。ターザンが「むきききき」と笑ったり、井伊直弼が「しゃばどす」と切られたりします。

これからもパワフルでブラックな筒井ワールドを邁進して欲しいと思います。

大岡玲氏による後書きも筒井風で洒落ていました。
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by bibliophage | 2005-06-02 23:04 | ユーモア