ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『史記』 その4  漢の統一
d0018433_0505455.jpg著者:横山光輝 
書名:史記 第6巻
発行:小学館(コミックス、My First WIDE版)
軍略渦巻度:★★★★★

横山氏の歴史漫画「史記」。項羽と劉邦、最後の戦い。

第6巻「背水の陣」:

項羽は楚に義帝を立てて秦を倒したが、各地で反乱は続いた。項羽の留守に彭城を落とした劉邦だったが、反撃されて命からがら逃げ延びる。しかし韓信の計略により、滎陽城外で劉邦ははじめて項羽を破った。その後、韓信は北伐に出て、楚と結んだ西魏、次に「背水の陣」をひいて趙を打ち破り、斉も平らげ、遂に斉王に封じられた。楚から漢に下った陳平は、「離間の策」によって項羽と范増の仲を裂いた。不利に陥った項羽は垓下に入り最後の抵抗をする。回りからは郷愁を誘う楚の歌が聞こえてきた(「四面楚歌」)。楚の兵は逃げ出し、虞美人は自決。項羽は漢軍に突入して死んだ。ここに前202年、劉邦は皇帝となった(漢の高祖)。その後、韓信はその力を恐れられ、候に格下げされたあげく、謀反の疑いで殺された。


軟弱で武芸もできず農民あがりで酒・女好き。そんな劉邦が、全くその逆の項羽に最終的に勝ったのは、人の使い方が上手かったこと、人の話をよく聞いたこと、のためのようです。人間性の勝利ですね。
そんな劉邦も、皇帝になってからは側近を粛清。国の安定化を図るためと、自身の猜疑心のためだったのでしょう。

漢建国に最も貢献した3人は、韓信、張良、蕭何と言われています。斉王となって天下三分も可能だったのに、劉邦を裏切れなかった韓信。その決断力のなさが、恐れを抱かせる能力の高さとともに、残念な最後を招きました。この巻で最も哀れな人物でした。

この後、ポスト劉邦をめぐって壮絶な争いが巻き起こります。
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by bibliophage | 2006-06-30 00:53 | 漫画
『ウィニー』 ウイルスがアップロードしているかも…
d0018433_2320348.jpg著者:湯浅顕人 
書名:ウィニー 情報流出との闘い
発行:宝島社
具体度:★★★☆☆

ウィニーによる情報流出のメカニズムを説明した新書。

「このように、まとめサイトを作られてしまうと、流出させた人は徹底的に調べ上げられ、プライバシーは丸裸にされてしまうのである。(本文より)」

なるほど、「ウィニー悪用ウイルス」というのは、ウィニーの「アップロード用フォルダ」の中に、プライベート写真でも機密書類ファイルでも何でも勝手に移動してしまう働きがあるのですね。すると他人にダウンロードされてしまうことになります。

自分ではウィニーを使ったことはありませんが、この本でも出てくる被害例の中の、2005年3月の「国税庁職員のデジカメ写真流出事件」には衝撃を受けたことを思い出しました。
本書には「個人的な画像」と書かれていますが、女性との行為を写したもので相手の顔もしっかり出ていました。2chでいわゆる「祭り」になっていて、情報流出の恐ろしさに「ガクガクブルブル」としたものでした。

そのような過去の流出事件や、ファイル交換ソフトの歴史、ウィニーのしくみなどについてさらりと説明してあります。さすがに個人情報流出を助長できないのはわかりますが、ちょっとあっさり過ぎて内容の希薄感は免れません。また特に前半は同内容の繰り返しが大杉。「はじめに」の執筆が2006年4月と記載されているので、やっつけ仕事風ですね。

d0018433_2320197.jpgともあれ、ウィニー(悪用ウイルス)の恐ろしさはよくわかりました。
また、法律的には「アップロードは違法、ダウンロードはそうとは限らない」というのも意外な事実でした。
ウィニーを使っている方は絶対読むべき本だと思います。

ウィニー作者金子氏の著書(←)もあります。
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by bibliophage | 2006-06-26 23:22 | 新書
R25を読んでみました
d0018433_1871413.jpg以前から気になっていたフリーペーパーR25。たまたま金曜日の地下鉄駅乗り換え通路でみかけたので手に取ってみました。

M1世代(20-34歳)の男性ビジネスマンを対象として2004年7月創刊。
広告主からの収入だけで発行している週間雑誌で、首都圏4500ヶ所で毎週木曜日配布
。」

印象は「ただとは思えない面白さ」。
A4一頁に上下二つの記事があり、写真入りでさらっと読みやすい内容。このレビューが25個。他にインタビュー、イベントカレンダー、ビジネスマン講座(マンガ入り)、ブックレビュー、深夜TV番組表など。

対象からみて「SPA!」に近い印象。記事も特に文化系は、「デスノート」、食玩、グーグル検索、など興味深い内容。一方、政治・経済は寒く、釜本氏のインダビューもイマイチ。ビジネスマン講座はユーモアがあり面白い。広告もイヤミがない範囲で、ケータイやケータイクレジット(DCMX)のタイアップがさらっと入っています。

R25のホームページをみると配付場所がわかります。最寄りの駅でも配っていた(!)ので今後もチェックしてみることにしました。
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by bibliophage | 2006-06-24 18:15 | 雑誌
ジーコ・ジャパン最終戦
巻と玉田の先発は驚きでした。先制点を取って前半ロスタイムに入るまでは「もしや」の期待を抱かせたジーコ・ジャパン。興味をここまで引っ張れたことを評価したいです。

前半終了間際にロナウドのヘディングで同点になり「やっぱり…」。後半2点目のミドルシュートを入れられてほとんど終わりました。結局、ロナウドの絶好のリハビリになってしまいました。

一番みじめだったのは交代で入ってすぐ負傷した高原。おかげで小野が出られなくなりました。

d0018433_765361.jpg予選リーグを通して最も良かったのは稲本だと思いました。フィジカルが強くてW杯標準レベル。ネット投票を見ると川口が最も頑張っていたと評価されていますが、オーストラリア戦の判断ミスは流れを変えたので痛かった。柳沢・宮本・福西ははるかにレベル以下でした。

日本サッカーは、優れたストライカーと屈強なディフェンダーを選び出して4年後には飛躍して欲しいものです。
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by bibliophage | 2006-06-23 07:10 | スポーツ
ジーコ・ジャパンはそれなりに頑張っている
クロアチア戦は惜しかったですね。しかし久しぶりに手に汗握る試合でした。負けなかったことは評価できます。(本日発売の雑誌NUMBERも同様のご意見でした。)

d0018433_9271697.jpg柳沢のシュートミスがクローズアップされています。ドイツでは「(往年のストライカーである)フェラーならギブスをしていても決められるシュートw」と言われており、柳沢の下手さはまさに世界レベルwですね。スペインのフェルナンドトーレスがチュニジア戦でつま先で入れたシュートと比較すると、同じフォワードといってもこれだけの実力差があることに愕然とします。ヨーロッパの各誌は「かわいそうなジーコ」という論調のようです。
柳沢・玉田のゴール前での消極性の理由は、「自分で勝負に行って失敗するのを潜在的に恐れる、いわゆる防衛機制である」とでもしておきましょうw。

次のブラジル戦は2点差で勝つことが最低条件になってしまいました(→勝ち点シュミレーター)。厳しすぎますが可能性はゼロではないことが重要。クロアチア戦を何とか引き分けられたため、楽しみが延びました。これは素直に喜ばしい。

d0018433_9274052.jpgブラジル戦で奇跡が起きるためには、何が必要か。
1. 大黒を柳沢に代えて先発。玉田はダメ。
2. 宮本を下ろす。これはイエローカード累積で実現されました。
3. 小野を使う。中村と後半から交代させる。
4. ロナウドが先発し、なるべく長い時間出場する。ベッケンバウアーに「私の祖母のように動きが遅いw」と言われています。

成田空港で水をかけられないためには、引き分け以上が必要でしょうw。
とにかく最後まで頑張れニッポン!
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by bibliophage | 2006-06-21 09:31 | スポーツ
W杯のせいでとっても寝不足
連日熱戦が続くサッカーW杯。おかげさまで慢性寝不足です。

基本的に、10PMからの第1試合はライブで観戦
1AM、4AMの第2、3試合はすご録でDVD録画。試合結果はチェックせずに、早朝に早送りして流し見。

いつもこれなら6時間は眠れるはず。しかし、ときどき第2試合の開始時間まで起きていると、「ちょっと5分だけ」とライブで見始めてしまいます。こうなると止められずに最後まで…。また、せっかく12時頃に寝たとしても、なんとなく朝4時頃目が覚めて第3試合をライブで見てしまう…。

d0018433_9484530.jpgだから平均睡眠時間は4時間強くらい。眠いのに、定時に試合が始まってしまうので、ついまた観戦してしまう…。W杯終了後の精神的な喪失感が今から怖い…。

個人的には、現在までの段階で、
ベストゴール:ドイツ対コスタリカの開幕戦←フリンクスのロ~ングシュート
ベストマッチ:グループHチュニジア対サウジアラビアw、
優勝予想:アルゼンチン(意外に強かった!)→ブラジル→イングランド。

d0018433_9562077.jpgそれにしてもE組は面白い。2試合ずつ終了してイタリア、ガーナ、チェコ、アメリカの4チームとも可能性あり。イタリアも次のチェコ戦で負けると勝ち点4なのに敗退!するかもしれません。もしそうなったらオウンゴールのザッカードの運命は…。

今夜の日本対クロアチア戦は、「小笠原のミドルシュートで1対0で勝つ」と予想しておきたいですねw。
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by bibliophage | 2006-06-18 10:01 | スポーツ
『危ないお仕事!』 ウラ仕事百科
d0018433_715090.jpg著者:北尾トロ 
書名:危ないお仕事!
発行:新潮者(文庫)
珍妙度:★★★★★

ウラ稼業・変な仕事の実態。

「メルマガ・ライターの勢いもいまだ衰えず…ダッチワイフ製造業者は今日も新製品の開発に余念がない。(「あとがき」より)」

これは面白かった。
北尾氏がインタビューや実体験をおこなうことで、ウラ仕事の実際をルポします。

小説でも新書でも、最も重要な点は新奇性だと思っています。その点、ここで取り上げられたお仕事の内容は、私にはとても新鮮でした。

1.捜査のお仕事:
万引きバスター:常習者の多彩なテクニックにいどむ警備員。
他に、私立探偵、警察マニア。
2.アタマのお仕事:
タイの日本人詐欺師:タイ語もわからない日本人移住者はカモ。
メルマガ・ライター:20以上のメルマガで月収100万円。
他にフーゾク専門の不動産屋、超能力開発セミナー講師。
3.エロスのお仕事:
ダッチワイフ業者:元機械屋さんの裏人形師。
他に主婦モデルや汁男優(!)
4番外編:
新聞拡張団:完全歩合制のキツイ営業、そのノウハウ。

この中では、次々に新製品を開発するダッチワイフ業者と実態を始めて知った新聞拡張団が特に面白かった。「新聞とってよ」といつもうるさい彼らに親近感がわいてきました。
また、メルマガ・ライターの薄く広くのアフィリエイトのテクニックは、『ウェブ進化論』 の内容に通じる真理が含まれていると思いました。

福満しげゆき氏によるオタク青年の挿絵も味があります。
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by bibliophage | 2006-06-16 07:06 | 評論
お疲れさまでした…ジーコ・ジャパン
d0018433_6415526.jpg

昨夜はとてもとても残念な結果でした。



試合の流れが読めるか、読めないか。監督の差も大きかったですね。
0-1の状況から大型プレーヤーを3人入れてきたヒディング監督。
坪井の足がつり、中沢がゴール正面で反則を犯し、川口が痛恨の判断ミスをする。
冷静なヒディング監督の分析・判断力が光りました。
d0018433_6421073.jpg
1-0から追加点が奪えなかったのも痛かった。高原と福西(元FW)のシュート・ミス。あまりにも情けなかった柳沢の猫シュート。
若年時からのFW育成が大きな課題ですね。


次は18日のクロアチア戦。おそらく1敗通しのサドンデス・マッチ。
川口→楢崎、柳沢→大黒、駒野→加地に先発を変更して臨んで欲しいと思います。
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by bibliophage | 2006-06-13 06:51 | スポーツ
『陰陽師 付喪神ノ巻』 蘆屋道満先生登場
d0018433_1535757.jpg著者:夢枕漠 
書名:陰陽師 付喪神ノ巻
発行:文芸春秋(文庫)
癒し度:★★★★☆

夢枕氏の人気シリーズの3作目。

<安部晴明と源博雅の2人は、鬼のしわざによるいくつもの京の怪奇現象に遭遇する。管狐(くだぎつね)、生成(なまなり)、壬生忠見の霊、神泉苑の池の主など。そして、晴明のライバル、蘆屋道満も登場してくる。>

ここまでくるとこのシリーズも癒し効果が生じてきて、水戸黄門のようなワンパターンが何ともいえない心地よさを与えてくれますw。
中沢新一氏の解説にもあるように、晴明と博雅のコンビが絶妙であり、霊世界と現実が上手く交錯することで、新しい魅力を持った物語が作られています。
そのせいか、スプラッタ描写もある割には、あっさりと話が読めてしまいます。

「瓜仙人」「鉄輪」「這う鬼」「迷神」「ものや思ふと…」「打臥の巫女」「血吸い女房」の6編。
この中では、村上天皇の歌合せを題にした 「ものや思ふと…」 が圧巻でした。歌の優劣で敗れたショックで死んだ壬生忠見。なぜ彼は負けたのか?ミステリー仕立てになっているのも興味深い点でした。

陰陽師蘆屋道満先生が2作に顔を出します。この後、晴明の邪魔をする存在になっていくのでしょうね。
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by bibliophage | 2006-06-10 15:37 | ホラー/SF
W杯直前予想
いよいよ本日よりW杯が始まります。どの国が1次リーグを突破するのか?
ジーコ・ジャパンはどうなるのか?

d0018433_733414.gifブラジルは当然として、ルーニーが復帰すればイギリスが強そうです。あとは攻守にハイレベルなイタリア。
直前の予想(ベスト4まで)は、こういうところ↓ではないでしょうか。

グループA: 1ドイツ2ポーランド (コスタリカ、エクアドル)
グループB: 1イングランド2スウェーデン (パラグアイ、トリニダード・トバゴ)
グループC: 1オランダ2アルゼンチン? (コートジボワール、セルビア・モンテネグロ)
グループD: 1ポルトガル2メキシコ (イラン、アンゴラ)
グループE: 1イタリア2チェコ? (アメリカ、ガーナ)
グループF:  1ブラジル2クロアチア? (日本、オーストラリア)
グループG: 1フランス2韓国? (スイス、トーゴ)
グループH: 1スペイン2ウクライナ (チュニジア、サウジアラビア)

d0018433_74888.gifそうすると、決勝ラウンド1回戦で勝つのは、
スウェーデン(ドイツ)、オランダ(メキシコ)、イタリア(クロアチア)、ウクライナ(フランス)、イングランド(ポーランド)、ポルトガル(アルゼンチン)、ブラジル(チェコ)、スペイン(韓国)。

d0018433_742214.gif2回戦を勝ってベスト4は、オランダ(スウェーデン)、イタリア(ウクライナ)、イングランド(ポルトガル)、ブラジル(スペイン)。
で、準決勝はオランダVSイタリアイングランドVSブラジル
とにかく楽しみですね。
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by bibliophage | 2006-06-09 07:05 | スポーツ