ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『月館の殺人』 テッちゃん殺人事件
d0018433_8185988.jpg著者:佐々木倫子・綾辻行人 
書名:月館の殺人(上、下)
発行:小学館
本格度:★★★★☆

月刊IKKI連載漫画の単行本。

<沖縄の女子高生空海(そらみ)は、両親を亡くして一人ぼっちになった。そこへ存在も知らなかった祖父の代理人が現れ、遺産相続のために北海道に来るように告げる。祖父のいる月館へ向かう列車「幻野号」に乗った空海だったが、そこで殺人事件に巻き込まれる。>

不思議な話ですね~。上巻読んでいてあまりにモタモタするのでもう止めようかと思いましたが、下巻まで読んだら結構面白かったという印象でした。

魅力の一つは何といっても「テツ」の知識。(空海の)祖父の鉄道王に選ばれし鉄道オタク=テッちゃんたちが幻野号に招待され、そのオタク的トリビアを披露しあいます。「テツ」と呼ばれたくないのに、ツボに入ると鉄道好きが全面に出てしまうところに可愛げがあります。
殺人の動機もテツがらみだし…。

列車殺人が一瞬にして館モノ風に切り替わるという大仕掛けも歌舞伎のようでよかったです。ここは漫画ならではの表現の面白さでした。

真相は全く予想できないものでしたw。限定はされない結論ですが、矛盾なく、なるほどと思わせてくれます。探偵役の人物があまりべらべらと口上を述べないところもあっさりしていて好印象でした。

絶滅しかけている「本格」ですが、綾辻先生はまだまだ色々と考えてくれそうです。
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# by bibliophage | 2006-08-14 08:22 | 漫画
『赤い指』 東野氏にしては…
d0018433_261720.jpg著者:東野圭吾 
書名:赤い指
発行:講談社
書き下ろし度:★★★☆☆

直木賞受賞後第1作となる長編書き下ろし…だそうです。

<中年サラリーマン松原昭夫は妻、中学生の息子、痴呆症の母と4人暮らし。妻と母の関係、ゲームオタクの息子など家庭の悩みは尽きない。そんなある日、妻の電話で早めに帰宅した昭夫を待っていたのは、少女の死体だった。>

今まで東野作品を読んでハズレたと思ったことはありません。で、この作品も面白いことは確かなのですが、少なくとも私にとって当りとはいえませんでした。
巻末を見ると「1999年「小説現代」に載った作品を元に書き下ろした」とのことです。イマイチなのはその辺の事情がからんでいるのか?

容疑者X…」と同じく犯人が前半でわかる倒序形式です。コロンボ役が所轄の加賀刑事。その引き立て役が甥である捜査1課の松宮。
さすがに東野氏だけあってリーダビリティーは高く、事件が起きるとあっという間に物語に引き込まれました。
赤い指」とは、化粧遊びで口紅がついた痴呆老人の指先のこと。痴呆と殺人事件がいったいどうからむのか?

う~む。ステレオタイプな人物、松原家の周りだけという小さな展開、中途半端なヒューマニズム、などがひっかかりました。最後に「赤い指」がらみで大技をかけてきますが、すっぽ抜けの印象。着想はさすがと思わせますが、全体的にはTVの2時間ドラマ風でした。

この作品に、いつもの東野氏のキレは期待し過ぎない方が良いかもしれません。
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# by bibliophage | 2006-08-12 02:08 | ミステリ-
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」を観てきました
d0018433_7475426.jpg変な海賊船長のジョニー・デップ、人気爆発中。

その前にシリーズ1作目「呪われた海賊」をまず観ようとレンタルビデオ店にいったのですが、どこでも全部貸し出し中。みんな考えることは同じなんですねぇ(苦笑)。

<婚約者エリザベス(キーラ・ナイトレイ)が逮捕されたウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)。エリザベス解放のために、ターナーは海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)のコンパスを手に入れに出かける。一方、スパロウは幽霊船の船長デイヴィ・ジョーンズに命を狙われていた。>

普通に面白かったです。美男俳優の共演で特に女性は楽しめるのではないかと思います。

スパロウの船ブラックパール号に襲い掛かるタコの怪物のシーンが迫力ありました。
幽霊船の怪物たちがヌルヌルしていてキモくて良かった。
スパロウが未開人の酋長に祭り上げられるところはユーモアがあります。

スパロウとターナーと他1名が三つ巴でチャンバラするシーンがちょっと長かったかな。
エリザベス、強杉!

最後の字幕を頑張って見終わると1カットが見られます。

・ 映画HP  
・ ファンサイト 
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# by bibliophage | 2006-08-10 07:49 | 映画
『警察裏物語』 警察の体質がよくわかる
d0018433_1661196.jpg著者:北芝健 
書名:警察裏物語
発行:バジリコ(株)
マッチョ度:★★★★★

早大卒、元刑事で漫画原作者の北芝氏による警察の裏話。

「ケンカの張本人の顔を見てびっくり。顔なじみの刑事同士が店の中で取っ組み合いの真っ最中。…パトカーがしっかり通行止めにし…あとは心いくまで殴りあうという寸法だ。(本文より)」

おいおい、ホンマかいな、という上記のような話が満載で、なかなか面白い。

最初に、伝説の警察官として、一日署長の女性タレントとすぐに仲良くなってしまう絶倫警官や、横山小説のような落としの名人警官、職務質問の天才警官などが登場します。

他には、刑事時代の経験で、爆弾処理の怖さや、株主総会シーズンでのヤクザいびり、内通者との付き合い方、など興味深い話が書かれています。

文化人については、久米宏…アンチ自民だが、警察にはフェアでバランス良し、だとか、田原総一郎…左翼性が希釈されてきた好々爺、だとかいう評価をしています。

一流大卒の著者ですが、腕っ節にも自信があって、武勇伝やら女性にモテタ話やらが載っていました。さすが「まるごし刑事」の原作者ということで、話にオチがあって上手い文章だと思います。

しかし、骨の髄まで警察官という、モロにマッチョな内容なので、読んでいてアレルギーが起きるかもしれません。

警察官の実情を知りたい方には必読といえるでしょう。
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# by bibliophage | 2006-08-06 16:07 | 評論
『不運のすすめ』 米長流の処世術
d0018433_13144560.jpg著者:米長邦雄 
書名:不運のすすめ
発行:角川書店
泥沼度:★★★★☆

日本将棋連盟会長米長氏による人生における勝負術。

「スランプに陥って悩んでいるような時には、長所を伸ばすことである。というより、自分の欠点を見ない、と言うほうが正確だろうか(本文より)」

米長氏の著者は何冊か読みましたが、これは内容も豊富でよくまとまっていると思います。
同シリーズの羽生・谷川両氏の本に負けじと気合を入れて書いたようですw。タイトルもいいですね。

特に勝負で負けがこんだ時や、人生で不運なめぐり合わせの時の心の持ち方について、自身や他の棋士の体験を踏まえて語っています。要は「運不運に左右されず、自分のやるべきことをやって、人生トータルで上手くいけばいい」というような話だと思います。

ちょっと真似できませんが、米長流では、スランプになるとラスベガスでギャンブルをし、4文字語を大声で叫んだりもしたとのことw。

凄いと思ったのは、中学一年の時、将棋の師匠である棋士に向かって「先生の将棋を真似したら七段にしかなれません」と啖呵を切ったこと。そのことを胸に必死で勉強したそうです。

終章で「名人戦問題」に触れて少しグチが入ります。マスコミによるバッシングもかなりのものでした。しかし、瀬川氏のプロ入り問題を上手に盛り上げ、一年で連盟の決算を赤字から黒字に変えた米長氏のことですから、うまく着地させてくれることでしょう。
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# by bibliophage | 2006-08-05 13:16 | 新書
『手塚治虫 ザ・ベスト 衝撃ホラー編』 手塚漫画を堪能
d0018433_865016.jpg著者:手塚治虫 
書名:手塚治虫 ザ・ベスト 衝撃ホラー編
発行:集英社(漫画)
充実度:★★★★★

不滅の漫画家手塚氏のベスト版。

<ペーター・キュルテンの記録、火の鳥(異形編)、どろろ(百鬼丸の巻)、はなたれ浄土、ブラックジャック(春一番)、ZEPHYRUS、七色いんこ(誤解)、など>

実在の連続殺人鬼を描いた「ペーター・キュルテン…」が最もホラーというべき内容でした。
「リボンの騎士」を思わせる女性剣士の輪廻の話「火の鳥(異形編)」。この2作が特に面白いです。
他に「アルジャーノン…」の本歌取りである「ZEPHYRUS」。
どろろ」「はなたれ浄土」も一度読みたいと思っていた作品でした。

この本を読んで、手塚漫画に出てくる女性がとても可愛いことを再認識しました。コマ割りもうまいし、絵は丁寧だし・・・。
やはり手塚氏は、日本漫画史上永遠にNO.1の存在ですね。

Book Off に行ったら早速この本が300円で売られていました。定価600円で、たぶん購入するのが一割の60円。Book Offさん、いい商売してますねぇ。
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# by bibliophage | 2006-08-04 08:12 | 漫画
『姉飼』 夏はホラー
d0018433_016273.jpg著者:遠藤徹 
書名:姉飼
発行:角川書店
異形度:★★★★☆

第10回ホラー小説大賞受賞の問題作。

「ずっと姉が欲しかった。姉を飼うのが夢だった。
脂祭りの夜、出店で串刺しにされてぎゃあぎゃあ泣き喚いていた姉ら。…」

(「姉飼」)

なぜかずっと積読でしたが、季節柄読んでみました。

出だしの2行からして上記↑のようですから、自信を持って薦められるシロモノではありませんw。
同志社大助教授でサブカルチャーに詳しい著者の渾身の作品。
かの直木賞作家朱川湊人氏の「白い部屋で月の歌を」も最終候補で、いつもハイレベルの争いになるホラー小説大賞でも特に力作ぞろいの回だったようです。

<子供時代に夜店で「姉」に惹き付けられた主人公は、中卒後、高価なそれを手に入れるために必死で働く。そんな彼の元に4体目の「姉」が届いた…。>

生理的嫌悪感をいだかせるような描写が続く中に、独特のユーモアや話のオチがはさまれており、すらすらと読めてしまいます。民間伝承モノ風のキワモノ新感覚ホラーという感じです。

他に「キューブ・ガールズ」:ウェブ時代のダッチワイフ?
ジャングル・ジム」:人間性あふれる?性格だったジャングル・ジムの変容、
妹の島」:果樹園で覆われた離れ島での惨劇、
の3編が収録されており、どれもアイロニカルで奇天烈な物語でした。

著者2作目の「弁頭屋」も面白かったので、次回作も大いに期待します。
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# by bibliophage | 2006-08-01 00:14 | ホラー/SF
映画「ミッション・インポッシブル3」を観てきました。
d0018433_7423947.jpgトム・クルーズ主演のアクション映画第3弾。

<IMFの教官になっていたイーサン・ハント(クルーズ)は、教え子の女性が誘拐された事件で現役に刈り出される。犯人で武器ブローカーのディバインをバチカンで捕らえたハントだったが、護送途中で身柄を奪回され、逆に新妻のジュリアを誘拐されてしまう。ディバインの出した条件は、48時間以内に暗号名「ラビットフット」なる品物を手に入れること。ハントは「不可能な指令」に挑むべく上海へ飛んだ。>

2時間があっという間の面白さでした。
監督がTV出身のせいか、小回りのきいた飽きない展開になっています。

2ヶ所の読唇術の場面、バチカンでの変装・入れ替わり、上海での「アホみたいな」高層ビルへの侵入方法、など見所満載。
また、ジュリアがナースであるところが最後に効いてくるところ、など細かいところもウマイですね。(ハリウッドのアクション映画は大雑把でシラケルことが多いのですが…)
「ラビットフット」がチャチだったのはご愛嬌で。

夏のストレス解消にぴったりでした。これを観て、M:i:Ⅱもレンタルしようと思いました。

映画HP
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# by bibliophage | 2006-07-31 07:47 | 映画
『イッツ・オンリー・トーク』 セクシュアル無駄話
d0018433_874280.jpg著者:絲山秋子 
書名:イッツ・オンリー・トーク
発行:文芸春秋(文庫)
文章力度:★★★★★

「沖で待つ」で芥川賞を受賞した絲山さんのデビュー作。

<蒲田に引越してきた優子は、大学時代の友人で都議会議員の本間に出会う。そして、自殺しそうだったいとこの祥一を連れてきて、本間の選挙事務所で働かせる。他にネットで知り合ったうつ病のヤクザの安田や、大人の「痴漢」kさんと会ったりもする。>

久しぶりに流れるような文章を読みました。
読んでいて全くひっかからない。無駄な修辞がなく、かつストーリーもうまく流れていきます。

主人公のセックス観も、さっぱりしていて自堕落でもなく、いい感じです。
最大の発明は「痴漢」と称されるkさん。愛がないのに心がこもった指使い。
解説の書店員女史も絶賛していました。…「日本中の悩める女子に「痴漢」を。」だって!
今までの女流が誰も書けなかった存在でしょうね。

途中にはさまれる車やクリムゾンの音楽の話もいいですね。
最後はプログレ好きにはたまらないカッコよさでした。

「第七障害」は、馬から落ちて落馬した女の子のごく普通の話でした。
解説によれば作品は、絲山A:働く女性共感モノ、絲山B:精神破綻者モノ、と別れるようで、「沖で待つ」はA。個人的にはBの方に興味が湧きます。
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# by bibliophage | 2006-07-28 08:10 | その他小説
『史記』 その5  前漢統一の後
d0018433_23334642.jpg著者:横山光輝 
書名:史記 第7、8巻
発行:小学館(コミックス、My First WIDE版)
骨肉闘争度:★★★★☆

横山漫画「史記」のフィナーレ。劉邦死して世乱れる。

第7巻「後継者争い」:

劉邦は前漢統一後、歴戦の部下を粛清した。韓信、彭越、黥布など。蕭何(しょうか)だけがなんとか最後まで生き延びる。劉邦死して後、実権を握ったのは皇后だった呂后。彼女は、劉邦の寵愛を独占した戚姫の手足を切断して復讐。呂氏一族は国を支配したが、陳平と周勃(しゅうぼつ)の働きで呂后死後2ヶ月で滅ぼされた。その後、漢には官僚が育ち始める。文帝を補佐した直言居士の袁盎(えんおう)、景帝の側近となった晁錯(ちょうさ)。しかし、晁錯のとった厳しい中央集権政策に対して呉楚七国が反乱を起こす。晁錯は殺害され、呉王の死によってこの反乱は鎮圧された。

第8巻「義に殉ずる」:

北方民族の話と史記に書けなかった人物たちの列伝。
秦の蒙恬によって追い払われた匈奴。前209年になり、冒頓(ぼくとつ)は父を殺して単于(ぜんう、=君主)となった。そして東胡や月氏を征服し、前漢に匹敵する一大国家を作り上げた。その後、漢朝では、7代の武帝が歴代の友好政策を放棄し、匈奴を追い詰めた。始皇帝をしのぐ領土を手にした武帝は、仙人になるための儀式「封禅」をおこなった。
恩義に対して命をかけて答えた晋の余譲と斉の聶政。遊侠の徒として活躍した朱家や郭解。法による厳しい取締りをおこなった漢朝の郅都、寧成、王温舒。杜周の厳しい裁きは武帝に気に入られ、副宰相にまで出世した。

やはり史記は、春秋戦国の時代や項羽と劉邦の頃が最も面白いですね。漢朝が成立してからは、粛清、内輪もめがひどいし、大きな人物が現れないしでもうひとつでした。
全体を通して、史記というのは「人物にスポットを当てて書く事で、歴史を生き生きと描き出している」という指摘を実感できました。人物描写ということでは、横山氏に勝る漫画家はいないでしょう。ぴったりの相性だと思います。

全巻通じて最も心に残った人物は韓信でした。
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# by bibliophage | 2006-07-25 23:46 | 漫画
「AERA」特集 現代の肖像 ゴルゴ13
d0018433_139712.jpg雑誌AERA のインタビューに基づく人物紹介欄「現代の肖像」。
ここは現在のホットな人物が選ばれることが多く、必ず読むところです。
7/3号は下着通販会社社長:野口美佳、7/10号はサッカーの川口能活。

そして最新号(7/17)は、なんとゴルゴ13!?
あ、あのなぁ…。
さすがに漫画の主人公が取り上げられるのは初めてでは?

昔からちょくちょく読んでいたゴルゴ13ですが、記事によれば初回がなんと1968年11月。
「ビッグコミック」誌上に40年近くの連載が続いています。「こち亀」の両さん(1976年から「ジャンプ」連載中)もビックリですね。

ゴルゴの魅力は「清濁併せ呑む公平中立な価値観、殺人を続けてもぶれない自身の倫理観」だそうです。麻生外相が大ファンなのもうなづけます。

他に面白かった点は、
・ 業界の裏情報を話す人々を集めて作品の質を保っている、
・ ゴルゴには幼少時のトラウマに基づく右手の麻痺が時々表れる、
・ 作者のさいとう・たかをは最終回の筋をもう決めている!
などでした。

私の印象に残っているゴルゴ作品は、
・ 126巻「演出国家」:アフリカの新興国の大統領選挙の秘密、
・ ?巻「100人の毛沢東」:クローン毛沢東が中国全土に出現、
・ 70巻「ナイトメア」:アルゼンチンを裏切った男を捜せ、
などです。

いったいいつまで活躍するのか、デューク東郷?

・ ゴルゴ13 HP 
・ Wikipedia がやけに詳しかった。  
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# by bibliophage | 2006-07-23 01:42 | 雑誌
『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 裁判傍聴のノウハウ
d0018433_11122538.jpg著者:北尾トロ 
書名:裁判長!ここは懲役4年でどうすか
発行:文芸春秋(文庫)
人生ドラマ度:★★★★★

雑誌「裏モノJAPAN」に北尾氏が書いた傍聴記事をまとめた本。

<小さな事件だからこそクッキリと浮かび上がる犯罪ドラマ。人間関係ドロドロな骨肉の争い…ワイドショーなどとは比較にならないリアルさである。(「はじめに」より)>

これも面白かった。
誰でも可能な裁判の傍聴。この本を読めば、「裁判員制度」が現実になる前にその実態をのぞき見ることができます。

被告では、
・ ジャニーズ系のルックスの強姦魔
・ ドクロマークの服で「この度は申し訳ありません」と誤る交通事故で過失致死の被告(表紙絵参照)
・ 組長の退場時に、一斉に立ち上がって「アニキ、お元気で!」と最敬礼した組員たち などなど。

被告でない側では、
傍聴に女子高生が多いと裁判官が大いに張り切ったり、
やる気のない国選弁護人が鼻をほじったり、
著者の人間観察とその事件の描き出すドラマのユーモアあふれる解説が面白い。

できるだけ傍観者でいようとしても、つい感情移入する様子や、慣れてくるに従い、「この判決は4年」とか自分で予想がつくようになるところも興味深いところでした。

自分がいつあの被告の席につかないとも限らない」という著者の実感もわかるような気がします。
裁判というものをぐっと身近にしてくれる本でした。
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# by bibliophage | 2006-07-22 11:15 | 評論
『きょうの猫村さん1、2』 ネコの家政婦!?
d0018433_161443.jpg著者:ほしよりこ 
書名:きょうの猫村さん1、2
発行:マガジンハウス
癒し度:★★★★☆

ブームになっているインターネット漫画。最近出たその2もベストセラー。

<猫村さんは、ネコなのになぜか家政婦。前の飼い主で海外に行った「ぼっちゃん」に会うことを目標に、今日も資産家の犬神家で働いている。この家の事情はちょっと複雑。愛人のいるご主人と浪費家の妻、就職活動中の大学生の長男に不良中学生の娘。家の奥には開かずの間があって、変な声が聞こえてくる。>

あまりに話題になっているので、読んでみました。

ネコが家政婦??というギャップにインパクトがあり、鉛筆で描いたゆるい絵と健気で人間的な?猫村さんのキャラが得も言えぬ癒し感を与えてくれます。
もろにステレオタイプな登場人物たちも、猫村さんとの対比で輝いてくるのが不思議なところ。
また、時々出てくるネコの習性;爪をとぐ、コタツで寝てしまうなど、が可愛く、ネコ好きにはたまらないのではないかと思われます。

ケーブルインターネットサービスで一日ヒトコマずつ進むというまったりした展開で、アクセスが限られるという希少感も、単行本の馬鹿売れ状態に拍車をかけているのでしょう。一冊1200円はそれにしても高いなぁ、と思いつつ3巻目が出たらまた読んでしまいそうです。

猫村さんのお試し画像
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# by bibliophage | 2006-07-21 01:11 | 漫画
ダカーポ 特集 「芥川賞・直木賞を徹底的に楽しむ」
d0018433_10374186.gifちょっとご無沙汰していた雑誌ダカーポ。最近のネット事情を考えると、月2回発行だとどうしても、記事が古くなりがちでした。

しかし、今回はタイミング良い特集だったので、購入。読書好き必読の内容でした。

両賞の選考風景の写真は必見。料亭でコの字型に机を並べておこなうのですね。

高樹のぶこ(芥川賞)、北方謙三(直木賞)両選考委員の賞に対する考え方や町田康、石田衣良両氏の受賞体験を語る会談、なぜ村上春樹が芥川賞を取れなかったか?など興味深い記事ばかり。

選考当日、待機している候補者に「日本文学振興会です」と電話があれば受賞。「文芸春秋です」だと落選。悲喜こもごもの1日ですが、賞の有無で生涯賃金が2~3億違うとなれば皆必死になりますね。

今回の直木賞は、三浦しをんさん「まほろ駅前多田便利軒」、森絵都さん「風に舞いあがるビニールシート」でした。個人的には「砂漠」でなくて良かった。あれは伊坂氏の最高傑作とは思えないので…。「オーデュポンの祈り」を超える作品を書いて堂々ともらって欲しいと思います。

ダカーポHP  
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# by bibliophage | 2006-07-17 10:43 | 雑誌
『プリンシプルのない日本』 カッコ良過ぎるジェントルマン
d0018433_13213534.jpg著者:白州次郎 
書名:プリンシプルのない日本
発行:新潮社(文庫)
直言居士度:★★★★★

最近ブーム化していて出版物が相次ぐ白州次郎。その彼が直接つづったエッセイ集。

「西洋人とつき合うには、すべての言動にプリンシプル(原則)がはっきりしていることは絶対に必要である。…残念ながら我々日本人の日常は、プリンシプル不在の言動の連続であるように思われる。(本文より)」

第二次大戦後の日本に、こんなカッコ良い人物が存在していたことにいたく感動しました。

1902年に兵庫の裕福な家庭に生まれた白州次郎は、青年期の9年間を英国で暮らし、ここでプリンシプルを持った考え方を身につけた。英国大使だった吉田茂と知り合い、45年の敗戦後外務大臣になった吉田を助け、占領軍相手の交渉を担当した。51年のサンフランシスコ講和条約締結時には、全権団として訪米。その後東北電力の会長を務めながら、政財界に対して厳しい提言を繰り返した。

凄いと思ったのは、国際情勢を良く知っていたため、42年に敗戦と食料不足を予測し、田舎に引越して農業を始めたこと。また、占領軍相手にも堂々と渡り合って自説を曲げなかったこと。
かと思うと、戦後の日本の繁栄は、アメリカの協力に負うところが多いことを素直に認め、「安保」なくしては日本の防衛は成り立たないことも書いています。さらに、学生運動に対しても「自分は同情的である」と語るなど、保守や革新といった立場でくくれないような、非常に論理的・客観的でまさにプリンシプルを体現したような人物です。

このようなさわやかな人物が現代の日本にいるでしょうか?少なくとも政治家にはいないでしょう。

是非、青柳恵介氏による評伝「風の男 白州次郎」も読んでみたいと思いました。
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# by bibliophage | 2006-07-16 13:25 | 評論
『オシムの言葉』 壮絶、ユーゴ崩壊
d0018433_7232497.jpg著者:木村元彦 
書名:オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える
発行:集英社
緊迫度:★★★★★

新しく日本代表監督となったオシム氏のサッカー人生。ベストセラーになっています。

<W杯で母国をベスト8に導き、ギリシアでカップ戦を制した名将が退団を表明するや、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンを筆頭にあまたのオファーが殺到した。(本文より)>

W杯での日本惨敗の直後、川淵氏の口すべり事件を機に、あっと言う間に決まったオシム監督就任。当時、書店は軒並みこの本の在庫がなく、図書館では予約28番目でした。7月に入って増刷されてやっと手に入りました。

この本はすごい!多くのインタビューに基づいた充実した構成。
東欧民族問題の専門ジャーナリストである木村氏入魂の作品といえるでしょう。

1990年W杯の初戦。セルビア、クロアチア、ボスニア、モンテネグロ、ムスリムという他民族からなるユーゴの代表監督であったオシムは、うるさい各国記者の意見どおりに攻撃タレント重視のオールスターメンバーで先発を組み、わざと(!!)負けてみせた、という。
記者らを沈黙させた以後は、適材を選んでベスト8まで進んだ。
なかなかできることではありません。

1992年4月にセルビア包囲戦が始まり、家族と会えなくなったオシム。彼は代表監督をやめ、ユーゴチームもヨーロッパ選手権会場スウェーデンから強制送還になってしまいました。

彼の言葉が含蓄を含んで直接的でないのは、このユーゴでのストレスフルな監督経験からきているようです。

今回のドイツW杯の対オーストラリア戦をみて、監督の能力にいかに差があるかよくわかりました。その上でこの本を読むと、オシム・ジャパンへの期待がますます高まります。最低な状況の現在の日本代表。オシムはここにやり甲斐を見出したに違いありません。

まずは誰が新生の代表に選ばれるのか。走って踊れる(?)選手とは?興味深々です。
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# by bibliophage | 2006-07-13 07:26 | 評論
祝!W杯イタリア優勝
d0018433_78574.jpg
すごかったですね~、ジダンの頭突き
ボールだけでなく、相手の胸板にも強烈なヘディング。
デフェンスにしつこくマークされ、その後も言い合いの果てに一撃!マテラッツィ完全にKOです。(彼が何と言ってジダンを挑発していたのかは興味があります。「このド移民野郎」かな?)
自分で直接見ていなくてもレッドカードを出した主審は素晴らしかった。
扉は壊すし、晩節を汚したとんでもない破戒僧でした。

d0018433_782488.jpg守備重視で退屈なフランスチームが勝ちあがったことに憤っていたので、PK戦であってもイタリアが勝って喜んでいます。

マン・オブ・ザ・マッチはブッフォンでなく、マテラッツィに進呈したい。最初にフランスにPKを与え、次にはお返しにヘディングでゴール、さらにジダンを退場させ、PK戦でもゴールを決めましたから。

さて、長くて短かったW杯も終了しました。今夜からゆっくり眠れそうです。
今後はオシム・ジャパンに期待したいところです。まず、彼についての本を読み始めました。
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# by bibliophage | 2006-07-10 07:01 | スポーツ
『太陽の塔』 妄想青春小説
d0018433_1434151.jpg著者:森見登美彦 
書名:太陽の塔
発行:新潮社(文庫)
脳内風景度:★★★★☆

以前より気になっていた作品。第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞。文庫化したので早速購入しました。

<京大休学中の5回生である私は、すし屋のアルバイトをしながら、寂しい下宿生活を送っている。趣味は、かつて付き合っていた後輩の水尾さんの行動を観察すること。私は、同じく彼女のいないわびしい友人たちと鍋をかこみ、憎悪するクリスマス・イブを撲滅すべく行動の計画を練る。>

結構面白い作品でした。
屈折したぱっとしない青年の独白が延々と続きます。独善的な言い回しが、ある意味知的で、ユーモアがあり、クスクスと笑えます。これは好き嫌いの分かれそうな点で、最初の数ページで投げ出す人がいるかも知れません。
このまま続くとさすがに煮詰まってきそうだな、と思うと小さな事件が起きて話が転がっていき、飽きが来ないように構成されています。
まあ、所詮個人の妄想を描いたような小説なので、ダイナミックな展開を期待することはできませんが…。

水尾さんのことが詳しく書かれていないので、彼女がなぜ「太陽の塔」を気に入り、招き猫の置き物を嫌ったかはよくわかりません。叡山電車に乗っていくうちに彼女の心象風景の中に入っていく、という箇所はシュールでした。

道路・場所の描写をするだけで話になるのは京都のいい点です。祇園、四条河原町、叡山電車沿線、下鴨、北白川…。

主人公の愛(自転)車「まなみ号」の由来?である本上まなみさんの解説もなかなか味があります。
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# by bibliophage | 2006-07-08 01:45 | その他小説
『今すぐ使える!コーチング』 サポートする技術
d0018433_7194429.jpg著者:播磨早苗 
書名:今すぐ使える!コーチング プロコーチだけが知っているとっておきの方法
発行:PHP研究所
なるほど度:★★★★☆

コーチングとは何かの入門書。

「そもそもコーチングは、「人を成功に導くプロコーチのスキル」として発展してきました。このコーチング・スキルをマネジメントに使ったとき、組織の中に多くの効果を生み出す可能性が生まれます。(「はじめに」より)」

以前より気になっていた、「コーチング」。
この本を読んで雰囲気はつかめました。要するに、相手に「大事なことを自分で気づかせる」という感じですね。

これからの会社は、指示・命令による「統制型」から、「聴く」「受け入れる」「質問する」の3つのスキルを使う「学習型」に変わらないと生き残れない、とのこと。そのためにはコーチングが必要との趣旨でした。
上司としては、部下の中に解答がある、と考え、ヘルプではなくサポートせよ、と言っています。

基本的なスキルとして、「承認」「フィードバック」「ペーシング」「聴く」などがあり、各々「言葉で相手の存在を承認する」「相手の間違いを客観的にわからせる」「相手と穏やかな関係を保つ」「ニュートラルに広く本質を明らかにするように聞く」ということと理解しました。実際の会話例などもあってわかりやすい構成です。

う~む。理論的にはなるほどと思いますが、実際に応用するとなると、(私の場合)まず精神修養が必要ではないかと思いましたw。
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# by bibliophage | 2006-07-05 07:21 | 新書
京都に行ってきました
d0018433_18144115.jpg少し前に京都へ出張しました。
手筋通りに仕事の合間に神社仏閣めぐり。

今回はまず鞍馬寺へ。出町柳から叡山電鉄鞍馬線に乗って最終駅まで。路線から見える山々が美しく、空気がすこぶるきれい。



d0018433_18203763.jpgここ鞍馬では民主党党首はまだ前原氏らしい…。

この辺りも昨年はNHK大河ドラマ「義経」の影響で混雑したことでしょう。
しかし今回は平日のしかも夕方なので、誰もいません。というか、山上へのケーブルもすでに終了していましたw。



d0018433_1816130.jpgせっかく来たので、山門(←)を抜けて砂利の山道を徒歩で登りました。

途中、由岐神社がありました。六根清浄~と歩いて、本殿金堂のある鞍馬寺まで20~30分くらい。結構重労働です。
道中、イタチのような小動物が崖を登っていくのに遭遇しました。



d0018433_1817334.jpg山上はひんやりとしていました。拝観はとっくに終了していて、人の気配もなし。
比叡山の見晴らしがきれいでした。






d0018433_182241100.jpg翌日は下鴨神社へ。国宝の本殿や重文の社殿など壮麗な建築物多数。この南に糺ノ森という古代の森があり、神社とセットで世界文化遺産に登録されているとのこと。雨が降ってきたので、森の鬱蒼とした感じがさらに増していました。




d0018433_1823083.jpg夜は、この下鴨神社の近くの京懐石吉泉で会食。一見さんでは行けそうにない料亭でした。お呼び頂いた方にはこの場を借りてお礼申し上げますw。


京都への出張はいつも楽しみです。
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# by bibliophage | 2006-07-02 18:39 | その他