ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
『音楽ライターが書けなかった話』 ミュージシャンたちのちょっといい話
d0018433_1820565.jpg著者:神舘和典 
書名:音楽ライターが書けなかった話
発行:新潮(新書)
音楽好き度:★★★★★

20年以上音楽ライターとして生きてきた神舘氏が書く大物ミュージシャンたちの素顔。

私はなぜ音楽ライターをやっているのか――。……心が震える瞬間というのは、インタヴューで、音楽家も隠されている魅力や素顔に触れられたときだ。その喜びを忘れることができず、この仕事を続けている……(「はじめに」から)

まさに上記のように、著者の質問によってミュージシャンの本音、本質が表れるような内容になっています。
坂本龍一が映画「戦場のメリークリスマス」で、自分の俳優としての演技の下手さをマスクするために、出演場面すべてに音楽を入れた、とか。
EW&Fが彼らの思いとは別に、「ダンス・ミュージック」と評価されていたことに対して、「それなら逆にダンスを意識した作品を一曲だけ作ろう」ということで、『ブギー・ワンダーランド』が生まれた、とか。

他にも、「ロック・オデッセイ」という日本でのフェスティバルで、ザ・フーが演奏しているのを、トリが予定されていたエアロスミスが舞台袖から熱心に見ていた、などの話が載っていました。

ニューヨークでの大物ジャズ・プレーヤーたち(ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターetc)のインタヴューも読みごたえがあり、音楽好きであれば是非チェックすべき本だと思います。
神舘氏の音楽とミュージシャンに対する愛情が伝わってくる内容で、その点、烏賀陽氏の新書と好対照でした。
[PR]
by bibliophage | 2005-07-23 18:23 | 音楽
<< 『31歳ガン漂流』他 これが本... つかの間の京都 >>