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ストレスがたまったら本のまとめ買い。結果は積ん読。なんとかしなきゃ…。ということで書評のブログです。ときに音楽や趣味の記事も…。
by bibliophage
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『白桜の剣』 御庭番 参上
『白桜の剣』 御庭番 参上_d0018433_9492571.jpg著者:北川哲史
書名:白桜の剣
発行:廣済堂
購入動機:書店で目について
読易度:★★★★★

著者の北川氏は「太陽にほえろ!」「江戸を斬る」「名探偵コナン」などのシナリオを書いてきたベテラン脚本家です。今回、小説家としての第一作が御庭番を主人公にしたこの時代小説です。

脚本家だけあってリ-ダビリティは抜群で、時代小説が得意でない私もすらすらと読めました。

主人公の平九郎の職である御庭番は、忍者の江戸後期版といった役割も持っていたようです。兄の失踪と旗本殺害事件の謎を解くよう将軍の命を受けた平九郎は、得意の剣術を使って活躍します。そのミステリー仕立ての設定の中で、江戸時代の風俗をわかり易く説明し、田沼意次を登場させ、山県大弐の明和事件を取り込んだ構成は、時代小説としてとてもユニークだと思いました。文庫一冊にするには少し内容が豊か過ぎる印象は受けましたが…。

脇の登場人物も魅力的で、私は特に美貌の歌舞伎役者に惹かれました。是非シリーズ化して欲しいものです。
by bibliophage | 2005-04-09 10:00 | 時代小説
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